05« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»07

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

tb: --    cm: --

タートルズSS 「Long Distance Love」 (寒色) 

「はぁ…。」
ヘッドセットを外して、何回目になるかわからないため息を一つ。
今日もまた、彼から連絡がなかった。あっちもあっちで、大変なんだろうけど…。
「レオ…。」
彼の名を呟くと、途端に寂しさが溢れ出す。彼は今、一人きりでジャングルに修行に行ったまま、帰ってきていない。
(連絡ぐらいしろって、あれだけ言ったのにさぁ…!)
電話が無理なら、せめて手紙でもいいんだから…。堪りかねて頭を抱えると、机の脇に置いておいたシェルセルが鳴った。
(レオ!?)
「もしもし!?」
てっきりレオだと思って、僕は勢い込んでシェルセルに向かって話しかける。でも、聞こえてきたのは女性の声。
「…あー、えっと、ドニー? 私よ。」
「……あ、ごめん、エイプリル…。どしたの?」
「あのね、レオナルドから手紙が届いて…。」
レオナルド。彼の名を聞いた瞬間、僕はエイプリルの言葉を遮り、こう言い放った。
「すぐに行く!」
シェルセルをしまい、逸る心を抑えきれぬまま、僕は我が家を飛び出した。


非常階段を滑り降りて、僕は窓を静かにノックする。中にいたエイプリルがそれに気づいて、窓を開けてくれる。
「早かったわね…。」
「急いで来たからね。それよりも早く、レオからの手紙読ませてくれる…?」
「あ、えぇ…。これよ。」
ソファーに腰掛けた僕に、エイプリルは一通の封筒を差し出す。紛れもなく、レオの筆跡。宛名はエイプリルだけど、横に僕の名前も添えられていた。
「そう、そこにあなたの名前があったから、電話したんだけど…。」
僕は封筒を破る手ももどかしく、中の便箋を取り出し、むさぼるように読み始める。そこに書いてあったのは、彼の近況、僕たちを気に掛ける言葉、そして最後に、こう締めくくられていた。

『ドナテロ、どんなに離れていても、お前が一番、俺のことを想っていてくれていると信じている。レオ』

「何でだよ…。」
うわ言のように呟いた僕を、エイプリルが困ったように見つめる。僕は便箋を胸に抱きしめ、固く目を閉じた。
「確かにそうだよ。その通りだよ! でも、そんなっ…、簡単な言葉で、済むほど、僕は暢気じゃないよ…! 逢いたいよ、逢いたいんだよ、君の顔が見たいんだよ、レオっ…!!」
胸の痛みに、とうとう僕は泣き出してしまう。エイプリルが優しく頭を撫でてくれたけど、この涙は、そう易々と止まってくれそうになかった。



「…ドナテロ、ドナテロっ!」
「っ!」
揺り起こされて、僕ははっと目を開けた。いつの間にか、ソファーでうたた寝しちゃってたらしい。
僕を起こした当人、レオナルドは、ソファーの横に立って、まだ呆然としている僕の顔を心配そうにのぞき込んできた。
「泣いていたぞ、大丈夫か?」
「あ……。」
言われて初めて、僕は自分の頬が濡れていたのに気づく。そうか、あれは夢だったのか…。
「…ごめん。ちょっと、昔の夢、見ちゃってて…。」
「…そうか。」
差し出されたティッシュをありがたく受け取り、濡れた頬を拭う。まだ心配そうな表情が消えないレオに、僕は努めて笑顔を向けた。
「大丈夫だよ。」
まったく…、レオが帰ってきて、もう結構経つっていうのに、まだこんな夢見るなんて…。
…それだけ、僕はレオがいなくて寂しかったんだね、きっと。
「…レオ。」
「何だ?」
律儀に返事をする彼の頬に、僕は自分の手のひらを添える。
「…ずっと、逢いたかったんだよ、レオ。」
「ドナテロっ…!」
静かに顔を引き寄せて唇を塞ぐと、彼の体から力が抜ける。僕はレオをソファーに座らせて、今まで離れていた距離を埋めるように、愛しい相手の体を、両腕でしっかりと抱きしめた。






寒色は初めてです。

あおきです。どうも。
今までまともに書いたことがなかった、「寒色」。つまりレオとドニーの組み合わせですが、今回初挑戦してみました。
拍手SSには軽いのが一個あるんですが、本当に軽いんです。がっつり寒色を書いたのは初めてでございます。

暖色はもうあるので、これで制覇かな、なんて。


完全にタイトルから入ったSSです。「Long Distance Love」、はっきり言って曲名なんですが、

カラオケに行って、曲一覧でこの曲の存在を知る→Long Distance Love…。→…LDL?→ぴきゃ(*゚∀゚*)→一気にネタが出来上がる

本当にこんな流れだったんです。突発的とは、こういう事を言うんだ! という見本みたいな感じです。

寒色思いつかねぇ、とか言ってたあのころが懐かしい。


では、今回はこの辺で。
スポンサーサイト

カテゴリ: タートルズSS(その他もろもろ)

tb: 0   cm: 0

« タートルズSS 「Mine」 (ドナテロ×レオナルド)  |  タートルズSS 「Smile」 (ダークレオ×レオナルド) »

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://deepaquaforest.blog106.fc2.com/tb.php/96-601d5645
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。