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タートルズSS 「夜明け前」 (レオナルド×カライ、捧げ物) 

尾けられている。
そう気づいたのは、俺が早朝トレーニングに出た直後。
気配は…、一人。フット団ではないようだ。
(どうする…?)
ビルの屋上を走る俺に付いてこられる。それはつまり、相手もそれなりの運動神経を持っている、ということだ。
撒いてしまうか、とも考えたが、逃げたと思われるのも癪だ。やはり、迎え撃つか…。
考えを改め、俺は少し広めのビルの屋上で、足を止めた。
ほどなくして、気配の主が俺の後ろまで来て、同じように足を止めた。襲い掛かってこないのを不審に思いながら、ゆっくりと振り向く。そこには…
「レオナルド…。」
白い、ローブのような衣装を身にまとい、仮面で顔を隠した、細身の女性が一人。だが俺は、その声に聞き覚えがあった。
「カライ…?」
俺の呟きに、彼女はゆっくりと仮面を外した。その下から出てきたのは、間違いなくシュレッダーの娘、カライの顔だった。
「…何故、尾けてきた?」
「…お前と、話がしたかった。出来れば、二人きりで…。」
肩の辺りで切り揃えた黒髪が、明け方の風になびく。その目は、まっすぐに俺を見つめていた。
「俺と? …何だ?」
先を促すと、彼女は緊張しているのか、唇を舐め、一呼吸置く。
「…いいか、恐らく一度しか言わないから、よく聞いておけ。」
「…ああ。」
小さく頷くと、彼女はまた口を閉ざす。…そんなに、言いづらい事なのだろうか。
「っ…!」
このままではいけない。そう自分に言い聞かせるかのように、彼女は軽く頭を振り、もう一度俺を見つめなおす。
緑色の双眸は、この距離からでも分かるくらい、明らかに潤んでいた。
「レオナルド…、私は、…ずっと、お前が好きだった…。恐らく、初めて出会ったときから…。」
「なっ…!?」
驚く俺を後目に、彼女は自分自身の体を支えるように、右手で左の腕をぐっと掴む。…その手も、微かに震えていた。
「…馬鹿な、話だろう…? だが、…事実だ。私の中で、徐々にお前の存在が大きくなってきている…。顔も、声も、何もかも忘れられないくらいに、な…。」
自嘲めいた笑みを浮かべ、彼女はがっくりと項垂れた。
「…笑ってくれ。むしろその方が救われる…。」
「いや…。」
笑うことなど出来ない。その想いが真剣であるのなら、なおさら。それに…。
彼女は、恐らく見ていない。突然の告白に朱に染まった俺の顔を。胸中に満ちる想いに震える、俺の体を。
「…ありがとう。嬉しい…。」
「なっ…!?」
そこで初めて、彼女は顔を上げる。まさか受け入れてもらえるとは思っていなかったのだろう、彼女の顔は驚きに満ちていた。
「…お、お前、本気か…!?」
「お前こそ、本当に俺で良いのか?」
ひた、と彼女の目を見据えて問いかける。彼女の表情から驚きの色が消え、代わりに頬がほんのりと赤く染まった。
「…お前が、いい…。」
消え入りそうな声だったが、俺には確かに聞こえた。恥ずかしそうに身を小さくする彼女を、俺は優しく抱きしめた。
「あっ…。」
息を呑んで、彼女はびくっと身を震わせる。
「…その言葉だけで、十分だ。」
「レオナルド…!」
掠れたような声で俺を呼ぶ彼女に、微笑みを返す。唇を塞ぐと、彼女はもう一度体を震わせた。
「……!」
開いたままの瞳から、大粒の涙がこぼれ出す。顔を離すと、彼女は感極まったような様子で、俺の背中に腕を回した。
「レオナルドっ…!」
ぽろぽろと泣き続ける彼女。俺は少しでも落ち着けるようにと、彼女の背中を撫でてやる。
「はぁ…。」
やがて、涙を止めた彼女が、小さくため息をつく。俺は背中を撫でる手を止め、改めて彼女を抱く腕に力を込めた。
「…上手く、言えないけど…、…これから、よろしくな、カライ。」
「……ありがとう、レオナルド…。」
それだけ言って、彼女は再び泣き出してしまう。俺は目を閉じて、腕の中の温もりを慈しむように、また背中を擦ってやった。
「…済まない、レオナルド…。朝日が昇るまでは、このまま…。」
「…わかった。」
至近距離で視線が合う。互いの想いを確かめ合うように、俺たちはごく自然に、口付けを交わしていた。






突発的って怖いね!

あおきです。どうも。
今回は、リクエストを頂いた「レオナルド×カライ」です。
レオカラ自体は、すでに企画に参加するために一本書いていたのですが、今回は「甘々ラブラブにしてほしい」と言われましたので、糖度全開で書けました。楽しかったです(*゚∀゚*)

悩んだのは、カライの口調と二人の身長差。あまり女性らしい言葉遣いを入れなかったのですが、カライってこんな口調ですよね?

「捧げ物」という事で、リクエストしてくださった方のみ、お持ち帰り可ですv

では、今回はこの辺で。
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カテゴリ: タートルズSS(その他もろもろ)

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