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タートルズSS 「Love Affair ~秘密のデート」 (ダークレオ×レオナルド) 

「えーっと、他に買う物はないな?」
手の中のメモを見ながら、俺は兄弟たちに言った。
ミケランジェロが、どうしても「ジェイの店」のホットドッグが食べたいと言うので、買いに行くところだ。
そうなると、ついでに皆の分も、ということになる。メモの中には、ジェイの店で売られているホットドッグの、全部の種類が書いてある。もちろん、そのほとんどをミケランジェロが食べるのだ。
ちなみに、当のミケランジェロはゲームに熱中していて、ドナテロはコーディの手伝い。ラファエロはソファーでぐっすりと眠り込んでいる。…だから、俺が行くことになるんだ。
「じゃ、気をつけてね。」
「ああ、行ってきます。」
コーディから代金を受け取り、俺は外へ出た。たまには、一人で出かけるのも、良い気分転換になる。


ジェイの店は、今日も混雑していた。
俺はレジに並び、まず自分の分のホットドッグと飲み物を注文する。こうやって出来立てが食べられるのも、ここまで出掛けてきた者の特権だ。
注文した品が乗ったトレーを受け取り、俺は空いていた席に腰掛ける。すると、
「…あ。」
向かい側の席から聞こえてきた声に、俺は顔を上げ、…そこで硬直してしまう。
(ダーク、レオナルド…!)
胸のうちで彼の名を呼ぶと、かあっと顔が熱くなってしまう。…あの日を思い出すからだ。
海水浴場で交わした、内緒の口付け。触れるだけのそれが、他の何よりも熱かったのを覚えている。
「……。」
どうやら、思い出してしまうのは俺だけではないようで、彼も手の中のホットドッグを口に運ぶのも忘れ、俺から目を逸らした。
弱った。だけど、彼に声を掛けないのもおかしい。俺は出来るだけ平静を装って、彼の隣に移動した。
「…や、やあ。ここで、…食事か?」
「…あぁ。」
俺の言葉に、彼は低く呟いて、残りのホットドッグを一気に頬張った。
「そうか…、ここのホットドッグは、美味しいからな。」
「……。」
俺から視線を逸らしたまま、彼は飲み物に口をつける。俺も自分のホットドッグを食べ始め、そこで会話は途切れた。

…何を話せばいいんだ…?
ちらりと、俺は彼の表情を盗み見る。無表情なその顔からは、何も読み取れない。
…あの時、彼は確かに「お前が好きだ」と、俺に言ったはずだ。なのに、そんな素振りを全然見せない。
(何かの、間違いだったのかな…?)
一応和解したとはいえ、元はと言えば俺たちは敵同士。あまり、関わりたくないのかもな…。
少しだけ残念に思いながら、俺は自分のホットドッグを食べ終える。ミケランジェロたちも待ってるし、早く帰ったほうがいい。
「…ご馳走さま。じゃあ…。」
そう言って、俺は席を立つ。すると、
「待て…!」
出て行こうとした俺の腕を、いきなり彼が掴んで引き止めた。
「なっ…!?」
驚いて振り向くと、彼の視線に射抜かれる。その眼差しは、あの時と同じ、真剣なものだった。
「…まだ、行かないでくれ…!」
掠れた様な声と共に、腕を引っ張られる。よろけた俺の体は、もう一度彼の隣に座りなおすような体勢になった。
「……!?」
頬に手が添えられると、自然と胸が高鳴る。半開きになった自分の唇を彼に塞がれ、俺は目を閉じた。
「んっ…!」
舌が誘い出される。彼のと絡め合わせると、微かに濡れたような音が聞こえる。それがますます、俺の顔を紅潮させる。
深く、自分の内側まで入り込んでくるような口付け。どんどん鼓動が速くなっていく…。
「…ぁ、はぁっ、ぁ…。」
絡み合っていた舌が離れると、ようやく呼吸が出来るようになる。苦しくて滲んだ視界のまま、俺は彼の大きな腕に抱きしめられた。
「……離したくねぇ…っ!」
絞り出すようなその声、腕に込められる力。…やっぱり、間違いじゃなかったんだ。彼は、俺のことを想ってくれているんだ…!
「…明日、またこの店で会いたい。…良いか?」
耳もとで囁いた彼に、俺はこくりと頷き、目を閉じた。もう少しだけ、彼の腕に抱かれていたかった。


ホットドッグの入った紙袋を両手に抱え、俺は帰宅した。
…まだ、あの口付けの感触や、彼の腕の温もりが残っている。それを気取られないためにも、俺は玄関前で顔をぶるぶると振ってから、中に入った。
「ただいま。」
「お帰りレオナルド! もー、遅いよー! オイラお腹ぺっこぺこ!」
そう言って、ミケランジェロは俺の手から紙袋を奪い取る。ラファエロも昼寝から覚めていて、リビングで俺の帰りを待っててくれていた。
「遅かったじゃねぇか、レオナルド。そんなに混んでたのか?」
「あぁ、ちょっとな。」
俺はラファエロの隣の椅子に座り、顔の前で指を組み合わせた。
「店の中で、ダークレオナルドに会って、少し話をしてたから…。」
何の気なしに出した、ダークレオナルドの名前。それにいち早く、コーディが反応した。
「へえ、彼に会ったんだ! どんな様子だった?」
「ああ、ジェイの店のホットドッグが、彼もお気に入りみたいで…。」
そのままコーディと話し始めてしまった俺は、明らかに変わっていたラファエロの様子に、その時は気づかなかった。


「ラファエロ、どうしたんだ?」
それから、ラファエロは寝るまでの間、ずっと俺を後ろから抱きしめて離さなかった。
「離せってば…。」
俺が言っても、ラファエロは首を横に振って、更に腕に力を入れる。
「あーあ、レオナルドは分かってないねー。」
「そうだねー。」
ミケランジェロとドナテロに口々に言われるが、俺にはラファエロの行動の理由がさっぱり分からない。

結局、寝るまでラファエロは俺を離さなかった。





思いついたとはいえ、えらいタイトル付けちまったな…。

「闇レオ×レオ ラブラブプロジェクト(仮)」第2弾です。
何で(仮)なのかというと、「もっと良い呼び方があるだろう」と思うからです。あんまりにもそのまんますぎて。
闇レオとレオに、デートっぽいことをさせてみました。タイトルどおり、「秘密のデート」です。
やっと書けたような気がしますよ。

Love affair。手元の辞書によると「恋愛関係」。まぁ間違っちゃいない。が…。
…ストレートすぎて、こっちが赤面しそうです。

レオナルドは、肝心なとこで鈍感だといいな。

では、今回はこの辺で。
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