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タートルズSS 「contrail」 (ドナテロ×ミケランジェロ) 

(註:舞台はFFです。)




それは、今でも僕の胸に、しっかりと焼き付いていた。
幼い頃、マイキーと一緒に見た、とても美しい光景。

その日、僕はマイキーと二人で、先生に頼まれたお使いをしていた。
「えっと、あとは…。」
渡されたメモを見ると、手の中のそれをマイキーも覗き込んでくる。
「あのねー、あとチョコレートと、キャンディーと、それからクッキー!」
「…それ、マイキーが食べたいだけでしょ。」
「えっへへ、バレた?」
やっちゃった、とでも言いたそうな顔で、マイキーがぺろりと舌を出す。
「もう…。」
僕はメモをしまって、マイキーに笑顔を向けて、
「まあ、お金が余ったら、いいよ。」
「わーい! ドナちゃん大好きー!」
「…はいはい。」
思えば僕は、子供の頃からマイキーに甘かったような気がする。お菓子一つでこんなに喜ぶマイキーが、とても可愛くて…。まあ、それは今でも変わってないんだけど。
と、はしゃいでいたマイキーの顔が、空中で急に止まった。
「ドナちゃん、見て! 飛行機雲だ!」
マイキーの指差す方向に目を向けると、確かに、空のすごく高いところを飛んでいる飛行機が、細く長い雲を出しながら飛んでいた。
それは、僕らの頭上を通り過ぎ、ずっと、ずっと真っ直ぐに伸びていった。
僕たち二人は、飛行機が空の彼方に消えて見えなくなるまで、それを目で追い続けていた。
「キレイだねぇ…。」
「そうだね…。」
青空に引かれた、一本の白い線。僕たちはいつの間にか、お互いの手を握り合っていた。

僕の心に残った、鮮烈なまでの印象。そして、あの日のマイキーの手の温かさ。
マイキー、覚えてるかな…。


コーディのペントハウスにいると、本当に退屈しない。
やるべき事が、いろいろあるからだ。
一休みしようとリビングに行くと、マイキーがソファーで漫画を読みながら笑っていた。
僕はそんなマイキーの分まで、お茶を入れてあげようと、カップを二つ取り出した。すると、
「…ん?」
突然マイキーが漫画を伏せて、窓の外を見ながら、耳を澄ましている。
「…どしたの?」
僕の声にも答えず、マイキーは窓際に歩み寄り、空を見上げて、
「やっぱり!」
と、嬉しそうな声を上げた。
「……?」
不思議そうな顔の僕をよそに、マイキーは何かを追うように窓にそって歩き出し、やがて屋上に向かって駆け出していった。
「マイキー、どこ行くの!?」
「ドナちゃんも来て!」
言われるままに、僕も屋上へと向かう。マイキーは、スプリンター先生が作った屋上庭園の中で、嬉しそうに空を見つめていた。
その視線を追うと、僕はやっとマイキーが駆け出して行った理由が分かった。
「飛行機雲か…!」
青空を、ただ一直線に横切る、真っ白な線。少し遅れて、飛行機のエンジン音も聞こえてきた。
「キレイだねぇ…。」
目を輝かせながら、マイキーは呟く。僕もそれに答えた。
「そうだね…。」
子供の頃のことを、思い出す。覚えてるかい、マイキー。あの日も同じように、二人で飛行機雲を見てたね。
それを言おうとして僕が口を開きかけると、マイキーに先を越された。
「…あのさ、ドナちゃん。ちっちゃい時にも、こうやって二人で飛行機雲を見たことがあったよね。」
「あ…。」
言いかけた言葉は、そこで止まる。覚えててくれたんだ…!
「あの時と比べると、オイラたちはすっかり大きくなっちゃったけど、キレイなものはいつまでたっても変わらないんだね…。」
そこで言葉を切って、マイキーは僕に視線を向ける。
「あ、でも、変わったこともあるかな。オイラはちっちゃい頃よりも、もっと、ずーっと、ドナちゃんの事が好きになってるもんね。」
記憶に残るそのままに、マイキーがぺろりと舌を出す。きっと次にやるべき事は、マイキーと手を繋ぐことなんだろうけど。
「マイキー…!」
僕は衝動にまかせて、マイキーの体をぎゅっと抱きしめた。
「ドナちゃん…?」
「確かに、飛行機雲はキレイだけどさ。」
手の温もりだけじゃなく、今度はこの体の温もりも覚えておきたい。
「…今の僕には、マイキーの瞳以上に、キレイな物なんて見当たらない。」
いつでも、キラキラした大きな目で、マイキーは僕を見てくれる。
この目を曇らせたくない。心からそう思うから、僕は君が好きなんだ。
額にそっとキスをすると、途端にマイキーは口を尖らす。
「…ドナちゃん、おでこじゃダメ。ちゃんとして。」
「…しょうがないな。」
今度は、ちゃんと唇にキスをする。と、マイキーは嬉しそうに僕の胸に顔を埋めた。
飛行機が空の彼方に飛び去り、残していった雲が風に吹かれて消えてもなお、僕たちは互いの温かさを確かめ続けていた。





Q、幸せの色は何色? A.君の瞳の奥に光った空の色。

また糖度高ぇな…。 


唐突にこがめが書きたくなりました。影響って怖いね!ヽ(゚∀゚)ノ

こがめ→この頃ラフレオ率が高いから、今日はドナミケ→そういえば、FFで出てきたスプリンター先生の屋上庭園での話、ラフレオは二つも書いてるのにドナミケは書いてない→前々から「contrail」というネタで一本書きたかった

で、こうなりました。

「contrail」は、「飛行機雲」です。あおき本人が飛行機雲を見ているのが大好きなので。
時間忘れるんですよね。たった一時だけですけど。

どんなにクサいセリフでも、ドナちゃんに言わせれば大丈夫。似合うから。

では、今回はこの辺で。
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