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タートルズSS 「Chaser」 (ラファエロ×レオナルド) 

狙った獲物を追い詰めるときほど、心が躍ることはない。

圧倒的な力で、追い詰め、逃げ場を奪い、捩じ伏せる。

その瞬間の、獲物の目に映る恐怖の色を垣間見たとき、俺は―


―絶頂にも似た快感を覚える。



「はぁっ、はぁっ…!」
夜のニューヨーク。ビルの屋上を、全速力で走るレオナルド。時折後ろを振り返るが、決して足は止めない。
その奴の後を、俺は追いかけていく。口元に、抑えきれない愉悦の色を浮かばせながら。
いいぜレオナルド。もっと、もっと逃げろ。
お前が俺から逃げれば逃げるほど、俺は熱く燃えてくるんだ。
「ふっ!」
レオナルドが、ビルの非常階段を滑り降りていく。ほとんど間をおかず、俺もそれに続く。
「…くっ!」
屋上に渡された縄やパイプを器用に使い、レオナルドは走り続ける。その後姿に向かって、俺は腰のサイを引き抜き、投げつけた。
「っ!?」
狙い違わず、俺の投げたサイはレオナルドが身を寄せた壁の、ちょうど奴の目の前に突き刺さる。
思わず足を止めたレオナルドに、俺はもう一方のサイを手で弄びながら、悠然と近づいた。
「…もう逃げられねぇぞ。」
余裕のなくなったような、琥珀色の双眸で見つめられ、俺は自分の体の芯が熱く煮え滾るのを感じた。
(…ったく、いい目してやがる…。)
どんなに追い詰められても、その目は決して光を失わない。荒い息をつきながら俺のほうに向き直るレオナルドに、今度は熱くなりすぎて寒気すら覚える。
と、それまで奴の目に浮かんでいた恐怖の色が消え、代わりに浮かんだのは困惑の色。
「なぁ、ラファエロ…。」
「…何だよ。」
俺が低く答えると、レオナルドは肩を竦め、不思議そうに首を傾げた。
「…楽しいのか? こんな事して…。」
レオナルドの問いに、俺は少しだけ言葉を失い、続いて苦笑を浮かべた。
「…あぁ。自分で頼んどいて、こんなこと言うのも何だが…。」
言いながら俺はレオナルドに近づき、壁に刺さったサイを引き抜く。
「……すっげぇ楽しい。」
わざと音を立ててキスすると、レオナルドは途端に顔を真っ赤にした。

そう。これは俺が、レオナルドに頼んだことだ。
夜のトレーニングに出るとき、俺はレオナルドにこう言った。
「本気で追うから、本気で逃げてみろ」と。
ナイトウォッチャーに扮してからというもの、俺はこの「獲物を追い詰める快感」が忘れられなくなってしまった。
トレーニングの一環だ、と話はしたが、…追いかける対象がレオナルドだと、手に入れた時の悦びも倍増する、って寸法だ。

唇を離し、俺は笑ってみせる。
「…1ポイント先取、ってとこだな。」
「ラファエロ…。」
吸われた口を押さえて、レオナルドが呟く。
…おっと、もう一つ忘れていた。
この、普段はいかにも優等生、とでも言いたげな顔のレオナルドが、たった一回のキスで頬を真っ赤に染めるのも、俺にとっては楽しくてしょうがない。
「…さて、2ポイント先取って話だから、もう後がないぜ。」
「分かってる…。今度は逃げ切ってやるさ。」
「ほう? じゃあさっきは10数えたから、今度は30数える。それから、俺は追いかけ始める。いいな?」
「…ああ。」
ゆっくり、俺たちは距離をとる。今度は、何があってもレオナルドは止まらないだろう。だが、それだけ追いかけるほうも楽しませてもらえそうだ。
「んじゃ、行くぜ? 1、2、3…。」
俺がカウントを始めると、途端にレオナルドは俺の前から姿を消す。奴の向かった方向は分かったが、俺はあえてそちらに目を向けず、淡々とカウントを続けた。
「…28、29、30!」
カウントを終え、そこで俺は初めてレオナルドが向かったほうへ目を向ける。街の明かりに照らされ、屋上を伝って走る影が目に止まった。
「…さぁて、追跡開始だ。」
唇をぺろりと舐めて濡らし、俺はレオナルドを追って空中に身を躍らせた。


覚悟しろ。俺は狙った獲物は逃さない。

絶対に、捕まえてみせる。





仕事に行く前から滾ってるってどうなのコレ。
CG映画のDVDを見ていたら、こんな話が出来上がりました。
この頃、書くもの全部糖度が高くて、そろそろ胸焼けで訴えられてもおかしくないのでw
今回のは、あまり甘くならないように心がけました。

追う方にも、追われる方にも、それぞれ感じるスリルがあると思うんです。
ちなみに私は「追っかけられたい」です。
ナイトウォッチャー先生になら、追っかけられたい!(*´Д`)

これを思いついていたおかげで、今日の仕事は順調そのものでした(*´∀`)ウフフ

あ、タイトルはT-SQUAREの曲名でs

バル渉は明日必ず!

では、今日はこの辺で。
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カテゴリ: タートルズSS(RL)

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