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タートルズSS 「夜空を見上げれば」 (ラフレオだったりドナミケだったり) 

深夜のニューヨークに、涼やかな風が吹き抜ける。
少し広めのビルの屋上に、横たわる影が二つ。
月を隠していた雲が移動すると、その光は影の正体をはっきりと映し出した。
レオナルドと、ドナテロ。タートルズの長兄と次兄は、静かで穏やかな時間を満喫していた。
「…いい夜だねぇ、レオナルド。」
ドナテロの呟きに、レオナルドも頷く。
「寝るのが勿体ない、って思って出てきちゃったけど、大正解だったね。」
「…そうだな。」
両腕を枕代わりに頭の下に置き、二人は空を見上げる。銀色に光る雲がゆったりと流れ、二人の心を落ち着かせる。
「何だか、無性にマイキーに会いたくなってきちゃったよ。」
マイキー、と、自分が愛しく思う存在の名を口にし、ドナテロは頬を赤らめる。
「…起こしてくれば良かったじゃないか。」
「えー? いやいや、僕が見たときは、もう熟睡してたし…。起こすの、可哀想かな、って思って…。」
「…でも、会いたいんだろ?」
「うっ…。ま、まあ、そりゃあそうだけど…。」
ごにょごにょと、ドナテロは言葉を濁す。
「そう言うレオナルドだって、ラファエロに会いたくなったんじゃないの?」
「えっ…!?」
ラファエロ、と、これも自分が愛しく思う相手の名前を出され、レオナルドは顔を赤くする。
「何で起こしてこなかったのかな?」
「そ、それは…。ラファエロだって、トレーニングで疲れてたみたいで、シャワーの後、すぐに寝てしまったから…。」
「だから起こさなかったんでしょ? それ、僕と同じ理由だよ。人のこと言えないじゃない。」
今度は、レオナルドのほうが言葉に詰まる。そのまま二人とも黙り込んでしまったのは、互いに愛しい相手のことが頭にあったからだろう。
「…ねえ、レオナルド。唐突なんだけど…。」
「…ん?」
空を見ていたレオナルドが、隣のドナテロに視線を移す。
「…ラファエロの、どの辺が好き?」
「……!?」
いきなりの質問に、レオナルドは驚いて目を見開く。それに構わず、ドナテロは寝転がった体勢から上体を起こし、言葉を続けた。
「僕はねぇ、マイキーに『ドナちゃん』って呼ばれるのが大好きなんだ。」
続いてレオナルドもその場に起き上がる。ドナテロは照れたように頬を掻き、
「マイキーにそう呼ばれると、…何だかなぁ、訳もなく、…嬉しくなっちゃうんだよね。」
「…じゃ、お言葉に甘えて。ドーナちゃん!」
突然、その場に二人以外の声が響く。はっと息を呑んだドナテロに、ミケランジェロが抱きついてきた。
「なっ! ちょ、マイキー!? どうしたの?」
「だって、水飲みに起きたら、ドナちゃんもレオナルドもいないし…。きっと外だって思って、探しにきたんだ!」
いきなり後ろから抱きつかれて、ドナテロは驚きながらも嬉しそうな表情を見せる。
そんな二人を、レオナルドは微笑ましく見ていたが、急に視線の反対側から肩を抱かれ、びくっと体を震わせた。
「んじゃ、俺も。」
「ラファエロ…!」
そちらに顔を向けると、自分の隣に座って笑顔を浮かべるラファエロと目が合い、レオナルドは思わずときめいてしまう。
「…で? レオナルドは、一体俺のどこが好きなんだって? 言えよ。ほら。」
「うっ…。」
ドナテロに言うだけでも恥ずかしいのに、まさかラファエロ本人の前で、それを言う羽目になろうとは。
しばし虚空に視線をさまよわせた後、レオナルドは小さいが、はっきりとした声で言った。
「……何だかんだ言っても、俺を、本当に大事に思ってくれているところ、かな…。」
「…良い答えだ。」
短く呟いて、ラファエロはもう片方の手をレオナルドの頬に伸ばす。触れた手の温もりに、レオナルドは自然に目を閉じ…。
「んっ…。」
触れ合うだけのキスが、徐々に深みを帯びていく。体の底から求め合うようなそれに、レオナルドもラファエロも、頬を紅潮させていた。
「ありゃー…。」
そんな光景を間近で見ていて、感化されないはずがない。ドナテロは右側に体をよじり、自分を後ろから抱きしめるミケランジェロの顔に、そっと右手を伸ばした。
「マイキー…。」
自分の腕の中で、照れたように微笑むドナテロ。ミケランジェロはそんなドナテロに笑みを返し、少し上体を沈めて彼に口付けた。
このキスも、やはり段々深くなっていく。うっとりと体の力を抜くドナテロを、ミケランジェロは改めてしっかりと抱きしめた。
その横で、ラファエロがレオナルドと共に横たわり、肩を抱いていた腕をそのままレオナルドの枕代わりにしたのが見えた。

「レオナルド…。」 「ラファエロ…。」

「ドナちゃん…。」 「マイキー…。」

全員が、愛しく思う相手の名前を口にする。その相手が目の前にいることへの幸福感に、心も体も満たされていく。
四人はそれぞれ、溢れ出した想いの赴くままに、自分の恋人を強く胸に抱いた。






本当のタイトルは、「夜空を見上げれば ~このバカップルどもめ~」です。

バカップルは書いてて楽しいですが、この頃全体的に糖度が高いのはどうしたもんでしょう。
ほんと、胸焼け注意ですよ。

これ、書いてる途中にちょっと失敗してまた消えたんです…。前回と合わせて、これで二度目。
でももう大丈夫。書き上げちゃったから!

では、今回はこの辺で。
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カテゴリ: タートルズSS(RL+DM)

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