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タートルズSS 「PRIVATE SERVICE」 (ラファエロ×レオナルド) 

目が覚めると、枕元にラファエロが立っていた。
「…お、お早うございます、レオナルド様。」
深々と頭を下げるラファエロに、俺の寝起きの頭は混乱するばかりだ。
「…はぁ?」
「朝食の支度が、出来ております。どうぞ、こちらへ…。」
ラファエロはその場から一歩後ろへ下がり、部屋の出入り口を手で指し示す。
「…あ、あぁ。分かった…。」
俺は(何か妙だな)と思いつつも、ベッドから降りる。歩き出す俺の後を、ラファエロはぴったりと付いてきた。

洗面台の前で、歯を磨いている。そんな俺の隣に、ラファエロは直立不動の姿勢で控えている。
絶対におかしい。普段なら、こんな事はあり得ないはずなのに。
ちらりと彼の顔を盗み見るが、その表情からは何も読み取れない。
ともあれ、俺は口を濯ぎ、顔を洗う。と、横のラファエロが絶妙なタイミングでタオルを差し出してきた。
「…あ、ありがとう、ラファエロ。」
「いえ、仕事ですから。」
仕事…?
身支度を終えて居間に下りても、ラファエロはぴったりと俺の後ろについたままだ。
「なあラファエロ、何のつもりなんだ?」
俺が聞いても、
「…仕事ですから。」
無表情で、そう返されるだけ。ますます妙だ。
不思議がる俺に、ソファーでテレビを見ていたドナテロが声を掛けてきた。
「あ、おはよう、レオナルド。」
「あぁ、おはよう、ドナテロ。…なぁ、今日のラファエロ、妙じゃないか?」
「ん? あぁ、気にしないでいいよ。ラフは、僕との罰ゲームを実行してるだけだからさ。」
ドナテロの口から出た物騒な言葉に、俺は眉をひそめた。
「…どういう事なんだ?」
問いかけながら、俺はドナテロの隣に腰掛ける。
「つまりさ、昨日ラフは僕にゲームで負けた。その時に、負けた方は勝った方の言うことを何でも聞く、っていう賭けをしてね。だから、僕はラフに『今日一日、ラフはレオの執事役を務めること』っていう指示を出した。その結果がコレさ。」
「執事って…。」
勝手にゲームに巻き込まれたことに、俺は困ったような顔をする。そんな俺の横に、やっぱりラファエロは無表情で立っていた。
「ま、そんなワケだからさ。レオはラフに何でも命令していいよ。そういう罰ゲームなんだからさ。」
そう言って、ドナテロはテレビに視線を戻す。…まぁ、俺も悪い気はしない。まず俺は手始めに、こんな命令を下してみた。
「…さて、ラファエロ。」
「…はい。」
返事をする彼に、俺は腕組みをし、右足を組んでみせ、一言言い放った。
「…俺の前に、跪いてもらおうか?」
「ぐっ…!」
あまりといえばあんまりな命令に、ラファエロは声を詰まらせ、奥歯を噛み締める。そんな彼に、俺はつま先をゆらゆらさせながら、
「どうした? 早くしろ。」
「……はい、かしこまり、ました…!」
搾り出すような声の後、ラファエロは俺の前に跪く。それを見ていたドナテロが、とうとう我慢できずに笑い出した。
「うっわー、レオ意地悪ー。しょっぱなからそんな命令ー?」
「はは…。ラファエロ、もういいぞ。次は…、そうだな、朝食のサンドイッチとコーヒーを、ここまで持ってきてくれないか?」
「……かしこまりました、レオナルド様。」
ラファエロは頷き、台所のほうへ歩いていく。俺はラファエロに気づかれないように、声を抑えて笑い転げた。
「…なかなかいいでしょ? 『執事』ってのも。」
「ああ…。でも、ラファエロはもう限界みたいだな。一瞬、すごく悔しそうな顔をしていた。」
「あれ、レオも気づいた?」
二人でくすくす笑い合っていると、ラファエロがトレーにサンドイッチとコーヒーの皿を乗せて戻ってきた。
「……お待たせいたしました。」
「あぁ、ありがとう、ラファエロ。」
にっこり笑顔を向けてやると、ラファエロの顔が思い切り強張る。俺の前に食事を置く手が、微かに震えていた。
「……では、失礼致します。」
トレーを小脇に抱え、彼はその場を離れようとする。そのラファエロの背中に、俺は声を投げた。
「ああ、待ってくれ、ラファエロ。」
びくりと大きく体を震わせ、ラファエロが振り向く。出てきた声は、いつもよりも凄く低かった。
「…何か、御用でしょうか。」
「いや、用というわけでもないんだが…。」
俺はそこで言葉を止め、頬を掻き、限りなく優しい声を出した。
「…お前には、本当に感謝しているよ。いつもありがとう、ラファエロ。」
「うぐっ…!」
俺の言葉に、ラファエロは露骨に顔を赤らめ、ドナテロはソファーに突っ伏して大笑いしている。
「……は、はぁ、レオ、ハマりすぎっ…!」
「そんなに笑うことないだろう、ドナテロ。」
コーヒーを一口飲むと、とうとうラファエロが我慢の限界を迎えたようで、持っていたトレーを床に叩きつけた。
「えぇい! もう終わりだ終わり! やってられっかこんな事!」
吼えるラファエロに、俺は笑顔のまま、もう一度声を掛ける。
「ラファエロ。」
「あぁ!?」
指を一本立ててみせると、それまで怒っていたラファエロが不思議そうな表情に変わる。
「…最後の、命令だ。」
「……何だよ。」
ソファーのところに戻ってきたラファエロに、俺は一番して欲しかった事を告げた。
「…キス、してくれ。」
「……!」
またラファエロの顔が赤くなる。今度は怒りのためではなく、…純粋に照れくさいのだろう、たぶん。
「…わかった。」
頬に手が添えられる。今日初めてのキスは、微かにコーヒーの味がした。
「…二度とやんねぇからな、こんな事。」
「あぁ…、いつものラファエロに戻ってくれ。それが一番良い。」
「……ふん。」
抱き合う俺たちに、ドナテロは見ない振りをしていてくれた。
「はぁ、やれやれ。」
俺とドナテロの間に、ラファエロが座り込む。俺は彼の腕に包まれたまま、持ってきてもらったサンドイッチを口に運んだ。

「お前を守る。そういった意味でなら、その『PRIVATE SERVICE』とやらになってやるよ。」

「…ありがとう、ラファエロ。」

そんなわけで俺には、とても心強い「護衛」がついている。






サドレオ。

最後のドニーのセリフが全てを物語っております。

「ラフはレオのプライベートサービス」っていう妄想を垂れ流したら、相方に思いっきりバカにされまして。
悔しいので書き上げてやりました。

今回のタイトルの「PRIVATE SERVICE」も曲名なんですが、ご存知の方は語り合いませんか? ってくらいマイナーです。
マイナー…っていうか、マニアック、ですか。

続編出ないかなぁ…、パカパカ/パッション。


では、今回はこの辺で!
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