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タートルズSS 「Angel's Love」 (ラファエロ×レオナルド) 

ラファエロの熱が下がらない。
先ほど、エイプリルが買ってきてくれた薬を飲ませたが、まだ効いてこないようだ。
「ねえ、レオナルド。少し休んだら? あなたまで倒れちゃうわよ?」
エイプリルの言葉に、俺は首を振り、
「いや、いいんだ。気が済むまで、このままでいさせて欲しい。」
「そう…、わかったわ。」
ため息を残して、部屋を出て行くエイプリル。俺は彼女を見送り、荒い息をつくラファエロの額のタオルを替えてやった。

そもそも、ラファエロが熱を出したのは、俺と些細なことでケンカして、雨の中に飛び出していったから。
つまり、俺のせいなんだ。
だから、せめて熱が下がるまで、見ていてやりたい。
お湯で濡らしたタオルを固く絞り、全身の汗を丁寧に拭う。首筋を拭いてやると、ラファエロの表情が少し柔らかくなった。
(気持ちいいのかな…。)
俺はそう思って、タオルを置きにいく。ついでに、ぬるくなってしまった洗面器の水に、氷を足すことにしよう。

氷を持って戻ってくると、ラファエロが寝返りを打っていて、タオルが落ちてしまっていた。
「あぁ…。」
そっとタオルを戻してやると、ラファエロが小さく口を動かしているのに気づいた。
「…ラファエロ? どうした?」
何か食べたいものでもあるのかと、俺はラファエロの口もとに耳を寄せる。
「…レオナルド…。」
「ん? どうした?」
俺の言葉にも、返事はない。ただ、荒い息の合間に、俺の名前を呟き続けているだけだ。
(まさか…。)
うわ言で、俺を呼んでる、のか…? さっき部屋から出て行ったから…?
「ラファエロ、俺はここにいるぞ。」
寝返りを打ったせいで、ベッドからずり落ちたラファエロの右手。それを、俺は両手で包み込むように握った。
「ここにいるから、安心しろ…。」
「ん…。」
手を握ってやると、ラファエロはほっとしたように小さく頷き、仰向けの体勢に戻った。
「……。」
乾いたタオルでもう一度汗を拭いてやる。薬が効いてきたのか、ラファエロは先ほどよりも安らかな顔をしていた。
(良かった…。)
額のタオルを、洗面器の氷水の中にあったものと取り替える。固く絞ったタオルを乗せる前に、俺はラファエロの額の汗を少し丁寧に拭いてやった。
(早く、熱が下がりますように…。)
ラファエロの額にキスを落とし、その上からタオルを乗せる。ぐったりと横たわるその姿に、なぜか涙が溢れてきた。
「こんなに心配かけて…。まったく、お前って奴は…。」
短気で、自分勝手で、そのくせ素直じゃなくて、本当にじっとしてるのが苦手で。
それでも、俺はラファエロが好きなんだ。心の底から。どうしようもなく。
「レオナルド…。」
また俺の名前を呟いて、ラファエロの左手が何かを探すように動く。その手を、俺は掬い上げるように両手で握った。
「…ここにいる。」
手を握っていると安心するのか、ラファエロの呼吸が穏やかになる。俺はベッドの横に膝立ちになり、ラファエロの手をぎゅっと強く握り続けた。


いつの間にか、俺も寝てしまっていた。うつ伏せていたベッドから顔を上げると、握っていたはずのラファエロの手が俺の頬に移動していた。
「あれ…?」
頬に添えられた手に自分のを重ね、俺は体を起こす。目の前には、すでに目が覚めていたらしいラファエロが、ベッドの上に体を起こし、少し照れたように笑っていた。
「…よう。」
「ラファエロ…!? もう、大丈夫なのか?」
「ああ。誰かさんの、徹夜の看病のおかげでな。」
「良かった…!」
俺は一安心し、ラファエロの手をもう一度握りなおす。
「…一晩中、付いててくれたんだな。」
ラファエロは俺から視線を逸らし、ほんの少し顔を赤らめた。
「お前の手、温かかった。…すまねぇな、レオナルド。」
そう言って、ラファエロは俺の右手を掴み、手の甲にそっとキスをして、優しく擦った。
「ラファエロ…!」
今度は、俺が顔を赤くする番だった。真っ赤になる俺に、ラファエロはにっと笑って、持ったままだった俺の手を更に強く握ってきた。

あぁ…、この笑顔が、好きなんだ。鼓動の速さで、それを改めて実感する。
どんなにケンカをしようと、意見が対立しようと、こうやって笑顔を交し合えるなら、俺たちは大丈夫なんだ。





明け方テンション+眠い=こんなことに。

えー、タイトルの「Angel's Love」ってのはー、T-SQUAREの曲名です。

さて、ラファエロにとっての「天使」は、一体誰でしょう! …言わなくてもわかるとは思いますが。
ネタ的にはもう定番みたいな「看病モノ」ですが、まだ書いてなかったな、と思ったので、今回はコレです。

…タートルズにはもう「エンジェル」ってキャラがいるんですが、そこは触れないでください。

うう、眠っ。では今回はこの辺で!
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カテゴリ: タートルズSS(RL)

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