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タートルズSS 「All I Need is You」 (騎士ラフ×皇女レオ、一部分のみ) 

(このSSは、以前設定だけを書いた「騎士ラフ×皇女レオ」のSSの一部分だけです。設定を知りたいという方は、下記のリンクからどうぞ。
「皇女」とあるとおり、この話ではレオナルドは女性という設定です。ご了承くださいませ。)


騎士ラフ×皇女レオの設定



とうとう、奴を追い詰めた。
奴の城の屋上。真夜中ではあるが、周囲には篝火が焚かれ、行動に支障はない。
その場所の片隅。何かの装置を背に、俺が追い続けていた二人が居た。
一人は、全ての災いの根源、ショカナボー。もう一人は、俺が生涯の忠誠を誓った、心から愛する人、レオナルド。
その二人を目の前に、俺は腰の剣をすらりと抜き、奴に切っ先を向けた。
「お前の部下は、全て斃れた。観念するんだな、ショカナボー!」
俺の言葉に、奴は動揺するどころか、にやりと不敵な笑みを浮かべた。
「どうかな…。…行け、レオナルド。」
「何っ!?」
奴の声に、レオナルドが動いた。腰のショートソードを引き抜き、流れるような動きでこちらに駆けてくる。青いマントが風にはためいた。
彼女の斬撃を受け止め、なおも押してくるのを後ろにやり過ごす。
「おい、レオナルド! やめろ! お前を傷つけたくねぇ!」
どうやら、俺の声は聞こえていないらしい。何故だ…?
もう一度彼女の剣を受け止めたところで、俺はあることに気づいた。
レオナルドの目が、真っ赤に染まっているのだ。
(洗脳、か…!)
恐らくショカナボーは、何らかの方法で彼女の意識を乗っ取り、思うままに操っているらしい。
何度か互いの獲物を打ち合わせる。さすがに俺が剣術を教えているだけあって、彼女は強い。
だが、俺はレオナルドを倒す気などない。どうにかして、この洗脳を解いてやりたい。どうすれば…!
「なー、ラファエロー!」
…戦闘中だというのに、場違いに明るい声が響く。いつの間にか飛んできたマイキーが、俺の周りをひらひらと飛びまわっているのだ。
「…何だよ! 今お前に構ってる暇はねぇ!」
「なあラファエロ、このお姫様の洗脳、解きたいんだろ!?」
「……。」
思い切り図星である。だが、この状況で、どうやって…?
「ほらー、昔っからよく言うじゃんか! お姫様にかけられた呪いを解く、いっちばん効果的な方法だよ!」
「……え?」

まさか…、キス、か…!?

無理だ。出来っこない。と、俺が油断した隙に、彼女のショートソードに手甲を削られる。
「ほら、ラファエロ早く!」
マイキーの催促に、俺は声を荒げる。
「…出来るわけがねぇだろ! 触れることすらおこがましいってのに!」
「でも、そうしないと、このお姫様、ずっとこのままだよ!」
「うっ…!」
俺は呻いて、再びこちらに向かってくるレオナルドを見る。…背に腹は変えられねぇ。やるしかねぇ、か!
両手で打ち込まれてきたショートソードを、剣の鍔を使って受け止める。ぎりぎりと押してくる力に耐えながら、俺は正面からレオナルドの瞳を見据えた。
「レオナルドっ…、…目ぇ覚ませ!!」

きぃんっ!

澄んだ音を立てて、レオナルドのショートソードが根元の辺りからへし折れる。支えを失って前のめりになる彼女の肩を、俺は間髪入れずに右手で掴んだ。
反射的に顔を上げたレオナルド。俺の胸に飛び込んできた彼女に、俺は想いを込めて、深く口付けた。
(レオナルド…、目ぇ覚ませ! いつものお前に戻ってくれ…。)
唇を離し、右手一本で彼女を抱きしめる。レオナルドの心に届くように、俺は渾身の力で叫んだ。

「俺には、お前が必要なんだ!!」

半開きになった口をわななかせ、レオナルドは柄だけになったショートソードを取り落とす。俺は彼女の瞳から赤い色が抜け、もとの琥珀色の瞳に戻ったのを見た。
「…あ、ラファ、エロ…?」
「レオナルド! …様!」
思わず呼び捨てにしてしまったが、元を正せば俺は彼女に仕える騎士。決して呼び捨てになどしてはいけない相手だった。
しかし、彼女は柔らかく微笑み、
「いいんだ…。呼び捨てにしてくれ。洗脳されていても、お前の声は全部届いていたよ。私が必要だ、と言ってくれたな。…ありがとう。」
「…レオ、ナルド…!」
湧き上がる愛おしさに、俺はもう一度彼女に口付ける。その周りを、マイキーが嬉しそうに飛びまわる。
「ほらねー! オイラの言ったとおりだったでしょー!」
口を離し、俺は今度はショカナボーの方を見る。切り札だったはずのレオナルドの洗脳を解かれ、奴はこれ以上ないほど動揺していた。
「そ、そんな…、馬鹿な…!」
「…今度こそ、終わりだ。ショカナボー! 覚悟しやがれ!!」
左の手に聖剣を携え、右の手に愛する人を抱き、俺は朗々と言い放った。

決着を、つけてやる。






以上です。

ただ、仕事中に思いついて漲ったから書いたんです。

本編がこれと同じ展開になる保障は、どこにもありません(・∀・)


…だって、本編はまだプロローグの本当に最初のほうしか書いてませんし。

タイトルは「Knight's Song」で決定していますけれども。

では、今日はこの辺で。

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カテゴリ: タートルズSS(にょた)

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