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タートルズSS 「Twilight in upper west」 (ラファエロ×レオナルド) 

(註:舞台はFFです。)




ここでは、あまり星は見えない。
その代わり、数多の街の灯りが、まるで星のように目に映っている。
真夜中、コーディのペントハウスの屋上で、ラファエロは一人、寝そべって空を見上げていた。
爽やかな夜風が、ラファエロの体と、スプリンター先生が作った屋上庭園の緑を揺らしていく。
その、さわさわという、穏やかな音を聞いているうちに、ラファエロは何だか、この夜の闇に体ごと溶けていくような、そんな浮遊感を味わっていた。
傍らに置いておいたサイを手に取り、改めて眺めてみる。自分の武器。持てば手にしっくりと馴染み、指先でくるくると回し、自分の思い通りに扱うことが出来る。
この鋭い切っ先が光を浴びて輝くのが、ラファエロは好きだった。
建物の中から漏れる明かりは、光量を限界まで絞ってあるため、闇に慣れた目を邪魔することもない。
すると、不意にその明かりを遮るような影が現れた。
(…?)
意識だけそちらに向けると、影の主はゆっくりとラファエロのほうに近づいてきて、言葉を発した。
「ラファエロ…。」
「…何だ、レオナルドか。」
影の主―― レオナルドは、寝そべっているラファエロの隣まで来て、そこに座り込んだ。
「部屋にいないから、探したんだぞ。一体どうしたんだ?」
「んぁ? …別に、何でもねぇよ。ぼうっとしてただけだ。」
「…そうか。」
それきり、二人は黙り込む。言葉はないが、相手の存在が感じられるこの空間が、互いに不快ではなかった。
ラファエロはサイを置き、両手を頭の下で組み直す。レオナルドは屋上庭園の方からラファエロに視線を移し、そこで、何かに驚いたような顔をした。
「なあ、ラファエロ…。」
「…ん?」
「…ちょっと、体を起こしてくれないか?」
言われるまま、ラファエロはその場に起き上がる。すると、レオナルドはそんなラファエロに寄り添うように、体をぺたりとくっつけてきた。
「…何やってんだ?」
レオナルドの体温を間近に感じ、少し緊張するラファエロ。対してレオナルドは、自分とラファエロの体をしげしげと見比べ、ほうっとため息をついた。
「思ったとおりだ…! ラファエロ、いつからそんなに体格が良くなったんだ? それに、身長も…。」
レオナルドの言葉に、呆気にとられるラファエロ。はは、と乾いた笑いが漏れた。
「お前、今さら気づいたのか?」
「ええっ…!?」
驚くレオナルドに、ラファエロは苦笑いだ。
「こっちに来て、すぐだぜ。身長も体格も、お前を追い越した。あ、言っといてやるけど、ドナテロの奴も身長が伸びたな。俺より少し低いぐらいだ。」
「ど、ドナテロにまで抜かされたのか…!」
がっくりと肩を落とすレオナルドに、ラファエロは続けて言った。
「まぁ、まだミケランジェロの奴が一番チビなのには変わりねぇ。」
「フォローになってないぞ…。」
はぁ、と再びため息を漏らすレオナルド。少しの間を置いて、ラファエロが言葉を引き継いだ。
「身長はいいとして、体格のほうは、だ。毎日のトレーニングのせいだろ。」
「…そういえばラファエロ、お前、暇さえあれば何かしらトレーニングしてるよな。 何でだ?」
「何でって、…強くなりてぇからだよ。」
「…上を目指すのはいい事だが、何か目標でもあるのか?」
目標と聞かれ、ラファエロは黙り込んだ。適当に言葉を濁すのは可能だが、…ここは本当のことを言って、レオナルドを動揺させるのも悪くない。
「…俺がもっと強くなりゃあ、何でもかんでも真剣に取りすぎて、全部自分の中に溜め込んじまう、どっかのリーダーさんを、今より少しでも守ることが出来んだろ。」
ラファエロの言葉を理解するまで、レオナルドは数秒の時を要した。その意味に気づいた瞬間、レオナルドは耐え切れずに苦笑を漏らした。
「…それって、もしかしなくても、俺のことか?」
「他に誰がいるんだよ。」
即座に言い返され、レオナルドの苦笑のトーンが上がっていく。
「…わかった。それじゃあ俺は、短気で、無鉄砲で、後先考えずに真っ先に敵に向かっていく、どっかの誰かさんを、守ることにするよ。」
「…上等じゃねえか。」
二人して、くすくすと笑い合う。その笑いが収まった後、ラファエロはレオナルドの肩を抱き、自分のほうに引き寄せた。
特に抵抗もなく、レオナルドはラファエロの腕を受け入れる。だがしかし、自分の両膝の下に腕を通して持ち上げられ、ラファエロの足の上に横向きに座らされたのには、さすがのレオナルドも閉口した。
「離せよ…。」
「嫌だね。」
照れて顔をそむけるレオナルドを固く抱きしめ、ラファエロは唇を奪う。一度唇を塞いでしまうと、レオナルドは抵抗を止め、ラファエロの首筋に腕を回してくる。唇を離すと、レオナルドの顔はほんのり上気していた。
「鍛えてっからな、こんなことも出来るんだぜ…。」
「……。」
完全に照れて、レオナルドはラファエロにしがみつき、顔を見せないようにする。そんなレオナルドを両腕で優しく包み、ラファエロは空を見上げた。
触れ合った場所から伝わる、相手の温もり。それが、ラファエロの胸をちくりと刺激し、込み上げてくる思いに視界が滲んだ。

こんなに、愛しい。

「…好きだ。」
レオナルドの耳もとで呟き、ラファエロは改めて抱きしめる腕に力をこめる。腕の中でレオナルドが小さく頷いたのを合図に、ラファエロはもう一度、愛しい存在に口付けた。





正式なタイトルは、「Twilight in upper west ~このツンデレどもめ~」ですwww
まーた突発的に書いちゃいましたが、まあ「こんなに、愛しい。」っていうフレーズを使いたかっただけです。

FFからBTTSで出来た体格差、身長差が最高です。
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カテゴリ: タートルズSS(RL)

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