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タートルズSS 「Get outta my way!」 (ラファエロ×レオナルド) 

悲鳴が、耳を貫いた。
「うわぁっ!」
おもわず振り向いた俺の目に映ったのは、刀を取り落とし、フットソルジャーに打ち倒される、レオナルドの姿だった。

「レオナルドっ!」
叫びながらも、俺は自分の方に向かってきた奴を蹴り飛ばし、少し距離を取った。
「……!」
その時また、空から新手が降ってきた。
狭い路地裏に、フットソルジャーがひしめいている。総勢三十人ほどか。全員が武器を持っていやがる。
その間に、ぐったりと傷ついた体を壁に預けているレオナルドの顔をかいま見たとき、俺の中で何かが、ぶつりと音を立てて切れた。

サイを顔の前で交差させるように構え、奴らを睨み付ける。自分の口から出てきたのは、普段よりもずっと低い声だった。
「…道を開けろ。」
その言葉を挑発と見て取ったのか、前の方にいた何人かが向かってくる。
そいつらをあっけなく倒し、俺はもう一度奴らに向けて言い放った。
「…聞こえなかったのか? 道を開けろってんだよ!」
今まで苦戦してたのが、嘘のようだった。俺は何かが吹っ切れたような冴えた動きで、次々とフットソルジャーたちをぶっ飛ばしていった。
気が付くと、あいつらは一人残らず地面に倒れていて、その場に立っているのは俺一人だった。

「…レオナルドっ!」
サイをしまうと、俺は弾かれたようにレオナルドの元に向かった。途中で刀を拾って駆け寄ると、レオナルドはうっすらと目を開けた。
「ラファエロっ…、俺の、刀は…?」
「ここだ。」
刀を渡してやると、レオナルドはホッとしたような顔になり、それをゆっくりと背中の鞘にしまった。
「奴らは…?」
「大丈夫だ。俺が全員ぶっ飛ばした。そんなことより、歩けるか?」
「ん…。」
俺の言葉に、レオナルドはゆっくりと体を起こそうとした。しかし、
「うっ…!」
すぐに、痛みに崩れ落ちる。どうやら足を捻っているようだが…。
「歩けそうにねぇな…。」
ため息をついたその時、俺たちは車のヘッドライトに明るく照らされた。
「何だ…!?」
暗闇に慣れた目をかばいつつ、俺は路地の入り口を睨み付ける。聞こえてきたのは、聞き慣れたドナテロの声だった。
「探したんだよ二人とも! 大丈夫!?」
「…遅ぇじゃねぇか!」
思わず安堵の息をもらすと、バトルシェルの後部扉が開き、中からミケランジェロが飛び出してきた。
「なーんだ、ラファエロは大丈夫そうだね!」
「うっせ。それよりも、レオナルドが怪我してんだ。」
「えー!? レオちゃん大丈夫!?」
…まったく緊張感のないヤツだ。

辺りを見回すと、少し離れたところに、ホースのついた水道があるのを見つけた。
「ミケランジェロ、ちょっとレオナルドを見ててくれ。」
「どうすんの!?」
俺は水道のところまで行き、自分のハチマキを外し、それを水で濡らした。
「……?」
きょとんとしているミケランジェロを後目に、俺は濡らしたハチマキをレオナルドの足首に巻き付けた。
「こうやって冷やしときゃあ、少しは違うだろ。」
「わーお、ラファエロやっさしー♪」
「…ぶっ飛ばすぞお前は!」
ミケランジェロの軽口に答えていると、ドナテロが呆れたような声で言ってきた。
「みんな、そろそろここを離れようよ。レオナルドも心配だし…。」
「っと、そうだな。行くぞ。」
俺はレオナルドの体を抱え上げる。と、当のレオナルドは驚いたような顔で俺を見た。
「ラファエロ…。自分で、歩ける…。」
「いいから。こんなぐれぇの距離がなんだ。大人しくしてろ。」
そう言ってる間に、俺たちはバトルシェルにたどり着く。後部扉から乗り込み、シートを倒してレオナルドを寝かせると、ドナテロはすぐに車を発進させた。

「……。」
何となく離れがたくて、俺は横たわったレオナルドの隣にいた。無意識のうちに固く握りしめていた左手に、何かが触れた。
「…ん?」
レオナルドの手だった。
「悪い…、迷惑掛けて…。」
「そんなもん、気にすんな。」
触れてきた手をぐっと握り返すと、レオナルドの顔にほんの少し笑みが浮かんだ。
俺たち四人を乗せたバトルシェルは、そのまま夜の闇へと消えていった。
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カテゴリ: タートルズSS(RL)

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