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タートルズSS 「真夜中のダンディー」 (おっさんRL、現代パラレル) 

(注:おっさんラフレオ、パラレルです。ラフ:サラリーマン、部長クラス レオ:喫茶店のマスター、無口 二人は同棲中。年相応に落ち着いた関係です。)





照明を全て落とした、自分の部屋。ベッドの上に身を起こしながら、俺はたっぷりとため息を吐き出した。
横では、レオナルドが微かな寝息を立てている。先ほどまで肌を合わせていたとは思えないほど、静かに。

互いの年齢と体力のこともあり、肌を合わせるのは、週末、次の日が休みの日の夜と決めている。気だるく心地良い疲れに身を浸しながらも、何故か眠れず、俺はそっとベッドを抜け出した。
時刻は真夜中をとうに過ぎ、少しずつ街の明かりも消えていく。窓辺にもたれて煙草を吸いつつ、ひんやりとした夜気に紫煙をくゆらせていると、背後からぺたぺたと足音が聞こえてきた。

「レオ、起きちまったのか?」

「…目が覚めたら、お前がいなかったから」

拗ねたような表情は、照れてることの証。時々コイツは、妙なところでこういった一面を出す。いつも側にいてくれないと嫌だ、とでも言いたげな。
そして、レオは当然のように俺の隣に来る。…煙草の煙が来ないように、ちゃんと風上を選んでいるところなんぞ、さすがだな、と思ってしまう。

それきり、何を話すでもなく、訪れる沈黙。無言の空間は、別に不愉快ではない。が、ごくまれに陥る甘い雰囲気は、年甲斐もなくというか…、やはり少し苦手だ。

くわえていた煙草が半分ほどになったとき、俺は意を決してレオに問いを投げかけた。

「なぁ、レオ」

「…何だ」

「お前、俺と一緒にいて、幸せか?」

我ながら、とりとめのない質問だったと思う。レオはゆっくりとこっちを向き、少々呆れたような顔になった。

「…言わなくても分かると思うが」

「はっきり言わなきゃいけねぇ時だってあんだろ」

煙草を携帯灰皿に突っ込んで消すと、レオは夜中の空気を味わうように深く呼吸をし、ぽつりと呟いた。

「…幸せだ。恐らく、お前が思っている以上に」

「…そうかよ」

レオの答えを聞いて、何となく張り詰めていた気が緩んだ。

「安心したぜ」

普段から、レオは自分の感情をあまり言葉にしない。そんな彼が、きっぱりと「幸せだ」と言うのだから、それは偽りのない真実だと言える。つまりレオは、俺と一緒にいて、心から幸せだと感じてくれている、ということで…。

(…やっべ)

照れは、後から襲ってきた。朱に染まった頬を見られたくなくて、あらぬ方向に視線をやる。するとレオが、珍しくおねだりをしてきた。

「…ラファエロ、キスしてくれないか」

「…えっ、いいけど、煙草臭ぇぞ?」

「構わない」

俺を見るレオの目は、真剣だった。だからこそ、俺はレオにまいってしまうのだ。

「…はいよ」

右手を伸ばして、そっとレオの体を引き寄せる。交わした口付けと、二人の漏らした吐息が、更けていく夜に溶けていった。
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