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タートルズSS 「ドアの向こうに」 (ジックス×ドナテロ) 

これは一体、どういう状況なんだ。
「ドナテロ!開けろ!」
「ドナちゃーん!」
ドアが閉まった部屋の前で、ドナテロの兄弟たち― 確かあれは、レオナルドと、ミケランジェロ、とかいったか…。
その二人が、しきりにドナテロの名を呼びながら、ドアをノックし続けている。確かあそこはドナテロの部屋だったはずだ。はて…?
「…なあ、一体何の騒ぎなんだ?」
半ば呆れながら近づいていくと、ミケランジェロがこちらを向いた。
「あ、ジックス!」
その声に、残り二人の視線もこちらに合わされる。レオナルドからは怪訝な視線、そして残るラファエロから向けられるのは、あからさまな敵意。やれやれ、何とかならんものか…。
「あのね、ドナちゃんがね、発明に行き詰まって、部屋に閉じこもっちゃったんだ。」
ミケランジェロの説明に、俺は半眼になる。
「…それは、よくある事なのか?」
「んー、久しぶり、かなぁ…。そんでオイラたち、どうにかドナちゃんに出てきてほしくて、こうやって呼んでるんだけど…。」
…なるほど、出てこないのか。これだけの呼びかけにも答えないとは、よっぽど荒れているのか、それとも…。
俺とミケランジェロが話している間にも、レオナルドとラファエロが呼びかけを続けている。しかし、ドナテロは一向に出てくる気配がない。
「…ふむ、では俺もやってみよう」
二人に下がってもらい、俺はぴったり閉められたドアと向かい合う。そして大きく息を吸い込み、
「ドナテロ! お前に会いに来た! もし聞こえているなら、ドアを開けてくれ!」
フロア全体に響き渡るくらいの声で、そう言い放った。
「…はっ、そんなんでドナテロが出てくるわけ…」
ラファエロが嘲るような口調で言った直後だった。
何と、兄弟たちがあれだけ呼んでもけして開かなかったドアが、内側からゆっくりと開いたのである。
「ドナテロ!」
「…ぁ、ジックス…」
ふらふらしながら出てきたドナテロを、俺は咄嗟に抱きとめる。両目の下にクマが出来ている。どれだけ寝ていないのか…。
「とにかく、風呂に入って休め。ほら…。」
しっかりと肩を抱き、俺はドナテロをバスルームへと連れて行く。バンダナや腰紐を外してやり、彼をシャワーカーテンの向こうへと送り出す。
程なくして、シャワーの水音が聞こえてきた。大きめのバスタオルを用意しておき、待つこと数分。
「ふはー…。」
キレイに体を洗って出てきたドナテロを、俺はバスタオルですっぽりとくるみ、抱きしめる。
「…大丈夫か?」
「うん…。」
体が温まったせいか、ドナテロは早くも眠そうな顔になっている。やむなく、俺はドナテロの体を両腕で抱え上げ、バスルームを後にする。
リビングに戻ると、心配そうにこちらを見ていた三人と目が合った。俺は一瞬だけ考え、一番話が通じそうなレオナルドを選び、声をかけた。
「…レオナルド、ドナテロに何か冷たい飲み物を飲ませてやりたい。何かないだろうか?」
俺の申し出に、レオナルドは少し考え込み、
「…分かった、用意する。」
と答えてくれた。
「…済まんな」
踵を返したレオナルドにそれだけ言い、俺はドナテロを部屋へと連れて行った。そっとベッドに座らせると、タイミングよくレオナルドが飲み物を持ってきてくれた。
「恩に着る。」
ドナテロの隣に座った俺は、レオナルドから受け取ったボトルの蓋を開け、ドナテロに手渡す。
「ほら、ゆっくり飲め。急がなくていいから…。」
「ん…。」
ぽやんとした目で、ドナテロはゆっくりと飲み物を嚥下していく。喉の鳴る音が聞こえ、俺はほっと胸を撫で下ろした。ひとまずは安心か…。
「…ドナテロ。」
飲み物のボトルに蓋をし、俺は彼の肩を抱く。
「確かに、お前は天才だ。機械に関することなら、修理も発明もお手の物だろう。だがな…。」
そこで言葉を切り、俺は肩に置いた手を、ドナテロの頭へと動かす。
「忘れるな。そんなお前を、いつも心配してくれる存在がいることを。もちろん、俺がその筆頭だ。頑張るのは結構だが、無理は誰のためにもならん。いいな?」
「…うん。ありがと、ジックス…。」
眠りに落ちる寸前の、ふわふわした口調。俺はドナテロにそっと口付け、彼の体をベッドに横たえた。
「…お休み、ドニー。今晩はずっと側にいてやるから、安心して寝ろ。」
「……。」
返事はなく、代わりに穏やかな寝息が聞こえてくる。余程疲れていたのだろう、いつもより遥かに早いスピードで、ドナテロはもう夢の中だ。
俺は音を立てないようにその場を離れ、部屋から出たところでふっと息をつく。と、それを待ちかねたかのように、兄弟たち三人が俺を見てきた。
「ドナテロは寝たぞ。恐らく朝まで起きないだろう。」
俺が言うと、明らかにほっとした様子で、レオナルドがため息をついた。
「それにしてもさぁ、ドナちゃん、オイラたちがあんなに呼んでも出てこなかったのに、何でジックスが呼ぶと一発で出てきたんだろうねー。」
「あぁ、それはアレだ。腕前だ、腕前。」
ぼやくミケランジェロに軽口を返すと、ラファエロの視線が険のある物へと変わる。
「…冗談はさておき、今夜は俺もここに泊まらせてもらおう。何せ、今夜は一緒にいると約束してしまったからな。じゃ、お休み。」
一気に言って、唖然とする三人を置き去りにし、俺はドナテロの部屋へと戻った。ドアをしっかりと閉め、カギもかけてしまう。これで邪魔は入らない…。
とは言っても、襲うつもりは毛頭ない。一緒のベッドで寝るぐらい、許してくれるだろう。
俺はドナテロの枕元に立ち、すやすやと眠っている彼の額にキスを落とした。


お休み、ドニー。

起きたらスペシャルブレンドが待っている。








ご無沙汰してました 

昨夜寝る前に降りてきたジックスDです よろしければどうぞ

ラフ受けフェスが終わったので、これからはジックスD+えいべい強化月間です
こことか支部とかがもろもろ動くと思います

では、今日はこの辺で。
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