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銀鉄SS 「大切に思う」 (バルジ×学) 


「バルジ隊長…、申し訳ありませんでした!」
学は深々と頭を下げ、本日の任務の際の命令違反を詫びた。
そのせいもあってか、学は右の二の腕に傷を負っていた。犯人グループが撃った銃弾が掠ったのだ。
今、傷には薬が塗られ、包帯が巻かれているが、学は時折痛そうにしていた。
「有紀、お前の勇気ある行動は認めよう。だが、時にそれが乗客だけでなく、自分の生命をも危険に晒す事もある。それを肝に銘じておけ。」
「はい。」
目を閉じて、学は再び頭を下げた。そんな学の肩に、バルジはぽんと左手を置いた。
「…あまり心配をかけるな。」
「えっ…?」
先程とはうって変わって、優しい口調でバルジは言う。
「俺にとって、お前が側についていてくれる事ほど、心強いことはないのだからな…。」
「…何故ですか?」
俯いていた学が上を向く。バルジは、優しい瞳で学を見つめていた。
「学、お前は俺にとって、無くてはならない存在なのであって…、その…、つまり…。」
視線を逸らし、珍しく口篭るバルジを、学は不思議そうな眼差しで見ていた。
「…ふむ、回りくどい言い方は良くないな。はっきり言おう。」
もう一度二人の視線が合う。バルジは、少しだけ頬を上気させ、照れながらではあるが、はっきりした口調で言った。
「…お前を、愛しているからだ。」
肩に置いた左手を背中へと回し、バルジは学の体を引き寄せる。右手を腰の辺りに添え、バルジは学の額に口付けを落とした。
「隊長…っ!」
顔を真っ赤にする学を、自分の腕ですっぽりと包み込み、
「…学、お前のことを、いつでも大切に想っている人間がいる。それを忘れるな。」
「……はい。」
バルジの言葉に、学がこくりと頷く。
自分の信念は曲げない。でも、もう隊長を悲しませるような真似は止めよう。
俺も、隊長のことを、本当に大切に想っているから。
バルジの温もりに抱かれながら、学はそう思った。
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