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タートルズSS 「愛しい背中」 (ラファエロ×レオナルド、おっさん) 

照明を全て落とした部屋の中。カーテン越しに、月の光が筋となって部屋の中に入ってきている。
一寝入りしたからか、妙に頭がすっきりしている。俺は何度か瞬きを繰り返し、頭を完全に覚醒させた。
開け放たれたアコーディオンカーテンの向こうに、先ほど行ったクリスマスパーティーの名残りが広がっていた。普段より少し高級な肉を使ったステーキと、赤ワイン。そして小ぶりのケーキ。二人きりなのだから、そんなに量は多くないが…、食べて風呂に入った直後、俺は眠気に勝てず、すぐに寝入ってしまった。そして今、夜中に目を覚ました俺の隣に、レオナルドが眠っている。
自分の部屋で寝れば良いものなのに、わざわざ俺のベッドに入って寝てるってのは…、やっぱり、俺と少しでも一緒にいたい、って事なんだろうな、多分。
「……。」
彼は、俺に背を向けて寝ている。こんなにぐっすり寝ているのは、それだけ俺のことを信頼してくれているからだろう。だが、
「…レオナルド。」
彼が寝ているだろうと分かっていながらも、声を掛けずにはいられなかった。
「こっち、向いてくんねぇの?」
やはり、顔が見たい。一縷の望みをかけてそう呟くと、目の前のレオナルドが、小さく身じろぎをした。
(お?)
そのまま見ていると、レオナルドはころりと寝返りを打ち、俺の方に顔を向けてくれる。瞼は閉じられたままだったが、それで十分だった。
穏やかな寝顔を見ていると、こちらの気持ちまで優しくなってくる。そっと頭を動かし、レオナルドと額を触れ合わせる。
「…普段は、あんまり言わねぇけどさ。」
小さな、それでも、レオナルドには確実に聞こえるぐらいの声音で。
「…俺、お前が好きだよ。」
想いを紡いだ言葉は、ちゃんと彼の耳に届いたらしい。その証拠に、レオナルドは言葉の余韻が終わる頃、こくりと頷いてくれたから。
体と心を満たす温かさに、不覚にも涙腺が緩む。抑えきれない感情が、瞳から溢れ出した。
「…っ、ラファエロ…?」
目頭を押さえ、溢れてくる涙を拭っていると、レオナルドが目を覚ましてしまった。
「何故、泣いているんだ…?」
「…悪ぃ、起こしちまったな。ったく、年取ると涙もろくなっていけねぇや…。」
目じりに残る涙を拭い、俺はレオナルドを至近距離から見つめる。
「つくづく、幸せだと思ったらさ。何か、泣けてきちまって…。」
いかにも青臭いが、これは本音だ。するとレオナルドは、少しだけ目を細め、ぽつりと呟く。
「…俺も、幸せだぞ。」
その頬が、ほんの少しだけ朱に染まっていたのは、恐らく見間違いではない。俺は納得したように何度も頷き、安堵の笑みを浮かべた。
「…そいつぁ何よりだ。」
俺が笑ったのを見て、レオナルドも薄くではあるが笑ってくれる。全身で感じていた温かさが、彼を抱きしめると、さらに大きくなった。


メリークリスマス、レオナルド。

これからも、ずっと一緒にいてくれな…。







ケーキよりも甘いSS、お届けに上がりました。

皆さま、メリークリスマスです。

では。
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