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タートルズSS 「二人の食卓」 (ラファエロ×レオナルド、おっさん) 

(註: これは、サイトに載せてあるおっさんラフレオの長編パラレルの一部になります。そちらを未見の方は、ぜひサイトの方に載せてあるSSからお読みください。)


毎朝、レオナルドは俺を玄関で見送ってくれる。俺のほうが家を出る時間が早いためだ。
靴を履き、鞄を持ち、俺はレオナルドのほうに向き直る。
「じゃ、行ってくるな。」
「…あぁ。気を、つけてな。」
視線が合うと、途端に気恥ずかしくなる。それを察して、レオまで顔が赤くなる。あー、ったく、朝っぱらから…。
「じ、じゃあ、行ってくるな!」
改めて挨拶をして、俺は振り返ることなく、エレベーターホールに向かって歩いていく。盛大に後ろ髪を引かれまくりながら。
(くっそ…。)
いい年こいて、朝から照れてんじゃねーよ、俺は…。
盛大に顔を赤くしながら、俺は会社への道を歩いていく。毎日、こんな調子だった。それもこれも、俺がレオナルドを好きすぎるせいだな、たぶん…。

そんな、幸せすぎるほどの生活を送っていた、ある日のこと。


夕食もそこそこに、俺は自分の部屋に入っていく。そして、クローゼットの中からトランクケースを引っ張り出し、中に着替えを詰め込み始めた。
「どうしたんだ?」
後ろからこっちを覗き込むレオナルドに、俺はため息交じりに答える。
「明日っから、急な出張が入っちまってな…。その準備だ。」
「出張…。」
「あぁ。しかも二泊三日と来てる。朝も早ぇから、お前を起こさねぇように、静かに出て行くからな。」
「……。」
あれ? レオナルドが黙ってしまった。いつもなら、「…分かった。」とか言ってくれんのに。不審に思って振り向くと、レオナルドは憮然とした表情で、微かに唇を尖らせている。
「…もしかして、たった二泊三日でも、俺と離れんのが寂しい、とか?」
冗談のつもりで言ったのに、レオナルドにこくりと頷かれて、俺は言葉に詰まってしまった。急激に顔が赤くなるのを自覚しつつ、俺は作業を中断する。
「…まぁな、俺だって寂しいさ。だけどな、これは仕事なんだ。仕方ねぇんだよ…。」
何だこりゃ。ガキに言い聞かせてるみたいじゃねぇか。尚も俯いたままのレオナルドの肩に、ぽんと手を置く。
「なるべく早く帰ってくるから。な。」
「……。」
俺の言葉に、レオナルドは渋々ながらも頷く。こいつ、こう見えて、案外ワガママなとこあるからなぁ…。
「あ、そうだ。俺がいなくても、ちゃんと自分でメシ作って食えよ?」
それが一番の問題だった。俺と一緒に住み始めるまでのレオナルドは、料理が全く出来なかったのだ。俺に少しずつ教わりながら料理も頑張っているが、果たしてどうか…。
「ま、二泊三日なんてすぐだ。待っててくれ。」
俺が居ない間の生活に、若干の不安を覚えながら、俺はレオナルドをそっと抱き寄せた。


レオナルドのことを案じながら、俺は二泊三日の出張を終えた。
(大丈夫かな、あいつ…。)
駅を出て歩きながら、俺は家で待っているであろうレオナルドの顔を思い浮かべる。どんな顔して出迎えてくれんのかな…。
「ただいま。」
玄関を入って、まず俺の芽に飛び込んできたのは、
「…お帰り。」
ベッドに寄りかかりながらテレビを見ている、いつも通りのレオナルドの姿だった。態度もごく普通。もっとこう、感動の再会みたいなのを期待していた俺は、少しがっかりしてしまう。
「あー、疲れたぜ…。」
そんな態度を微塵にも出すことなく、俺はトランクを自分の部屋へと置きに行く。そうだよな、レオナルドだって一人暮らしが長かったんだ。今さらどうってことねぇだろう…。そう思いながら、台所のほうへ歩いていくと、すぐに「それ」が見つかった。
「…あ。」
俺が上げた声に、レオナルドもそちらに視線を向けて、すぐに「しまった」と言ったような表情になった。俺が見つけたのは、ゴミ箱に詰まった、コンビニ弁当の空き容器。つまりレオナルドは、自炊をしていない。あれだけ言ったのに…。
「…お前な、ちゃんと自分で作って食えって言ったろ?」
「……。」
出た。だんまりかよ。俺が尚も視線を逸らさずにいると、それに負けたか、ようやっとレオナルドが口を開く。
「…ダメなんだ。」
「…ダメって、何が。」
追求すると、レオナルドは何故か、頬を赤く染めてしまう。そして、彼の口から出てきたのは、
「…お前と一緒でないと、何を食っても、美味いと思えないんだ…。」
何とまぁ、すさまじい口説き文句だろう。つまり、俺と一緒じゃないと嫌だ? メシも味気ない? 仕事してる時以外は、ずっと俺と一緒にいたいって、そういう事か?
「……。」
あまりの事に、俺はすっかり怒る気力をなくしてしまう。照れて頬をかくと、レオナルドの腹が小さく鳴った。それがきっかけで、俺は苦笑を浮かべる。
「どうせ、買い物も行ってねぇんだろ? ピザでも頼むか。」
「…そうだな。」
レオナルドも笑みを浮かべる。俺は新聞入れからピザ屋のチラシを見つけ出し、何を頼むか相談を始めた。


「美味いな。」
届いたピザを一口食べて、レオナルドがほっとしたように表情を和ませる。ラージサイズのピザを一枚、それを半分ずつ。飲み物だけは近くのコンビニで買ってきて、それが今夜の俺たちの夕食だ。
「…そうか?」
口の中のピザを飲み込み、俺はペットボトルのサイダーをあおる。するとレオナルドが、照れたように目を伏せ、ぽつりと呟いた。
「…やはり、お前と一緒に食べる食事が、一番美味い。」
「ぐっ…。」
炭酸がヘンなとこに入り、俺は思い切りむせた。体を折って咳き込む俺を、レオナルドは不思議そうな顔で見ている。
「どうした?」
「けほっ…。あのさ、あんまり俺のこと、照れさせないでくんない?」
「…何のことか分からんな。」
しらばっくれて、レオナルドは手の中のピザを頬張る。俺は額に手を当て、真っ赤になった顔と、さっきからすごい速さで鼓動を刻む心臓を、何とか落ち着かせようとしていた。


くそっ、今夜は寝かさねぇからな、レオナルド…!







サイトの長編にかまけていたら、いつの間にか広告出ちゃってましたよ!

あおきです。どうも。お久しぶりです。


サイトの方で、おっさんラフレオのパラレルの長文を進めていました。その間こっちは放置です。
このSSは、サイトにあるおっさんラフレオの話の中で、ボツになったエピソードを、独立させて書き上げたものです。
だから、先にそっちを見ないと、設定も何も分からないという(・∀・)


これからも長文を書き進めていくので、こちらは放置気味になるかとも思います。もちろん、短いネタが出来たら、ここに載せるつもりではおります。

執筆ペースが落ちてるのは、妄想するのに使う時間が取れないからよ! 申し訳ありませぬ



では、今日はこの辺で。

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