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タートルズSS 「君のもとへ」 (トラクシマス×ラファエロ) 

戦況は、膠着状態にあった。
「ザンラモン側の抵抗勢力は、あとどのくらいいるんだ?」
私が呼びかけると、すぐさま部下がそれに答える。
「はっ! ざっと見積もってになりますが、あと二十名くらいかと思われます!」
「そうか…。」
モニターを見つめながら、ぽつりと呟いた。この状況に陥って早三日、そろそろ兵にも疲れが出始めている。ここらで片をつけたい…。
「よし、では私が出よう。」
私が漏らした言葉に、それまで冷静に状況を確認していたオペレーターが、驚いて振り向く。
「最高指揮官が自ら、ですか!?」
「あぁ。私が出れば、少しは抑止力になるだろう。それに…。」
自分の武器をチェックしながら、私は彼に笑みを向けた。
「…自分だけ、安全な場所で見ているだけというのは、やはり性に合わなくて、な。」
武器のチェックを終え、私は司令室を後にする。
「出られる部隊は、私に付いて来い!」
号令をかけておいて、戦場に飛び出していく。先に出ていた部隊が、私の姿を見て声を上げた。
「最高指揮官!」
「待たせたな。一気に片をつけるぞ!」
「はいっ!」
やはり、私の存在は、皆を鼓舞することが出来るらしい。抵抗勢力が潜んでいるらしき場所目掛けて、私は声を張り上げた。
「投降するなら今のうちだぞ!」
その声に、返ってきたのは銃撃。投降の意思はない、ということか。やむを得ない。私は部隊に向かって、一斉砲火を命じた。
飛び交う光線。びりびりと肌が震えるほどの緊迫した状況。私も間断なく引き金を引き続けながら、この空気をどこかで楽しんでいた。やはり私は、戦士なのだな…。
それが、油断に繋がったのだろう。胸を打った衝撃に、私は愕然とした。
敵の放った光線が、私の胸を一直線に貫いたのだ。
(あ…。)
武器を取り落とし、私はゆっくりと後ろに倒れる。やけに遅く流れる光景が、少しずつ真っ白に染まっていく。
「最高指揮官!!」
すぐさま、補佐官たちが駆け寄ってくる。口の中で小さく、ラファエロの名を呼び、それを最後に、私の意識は闇に落ちた。


「…トラクシマス! トラクシマス!!」
…何だ? 誰かが、私を、呼んでいる…?
「起きろよトラクシマス!」
体を揺らされて、私はうっすらと目を開ける。最初に見えたのは、濃い緑色と、赤い、バンダナ。
「…ラファエロ、か?」
「……!」
私が目を開け、口を開いたのを受けて、ラファエロはふっと息を呑む。そして彼は、私の手をぎゅっと握って、泣き出してしまった。
「良かっ、た…!」
体を震わせるラファエロ。私は彼を元気付けるように、小さな手をぐっと握り返した。
「…済まなかったな、心配をかけてしまって。」
その言葉に、ラファエロはぱっと顔を上げる。
「何が『心配かけた』だ! こっちに来てみたら、撃たれた、って聞いて…! お前、二日間も意識不明だったんだぞ…!? このまま…、目ぇ覚めなかったら、どうしよう、って…!」
ラファエロは必死に泣くのを堪えていたが、すぐに大粒の涙がこぼれ始める。そうか、すぐに目が覚めたつもりだったが、あれから二日間も経っていたのか…。
すると、ここは病院らしい。傷を負った箇所には白い包帯が巻かれ、まだ痛々しい。空いた方の手で包帯を撫で、私は一言だけ呟いた。
「…お前を置いて、死ねるものか。」
「トラクシマス…!」
しゃくり上げながらもこちらを見つめるラファエロに、私は笑みを浮かべた。
…まだ、私が一介の戦士だったころは、常に戦いの中に身を置いていたから、いつ命を落としても不思議ではなかった。
しかし、今の私には、そう簡単には死ねない理由がある。それが、今私を想って泣いてくれている、かけがえのない、愛しい彼の存在だ。
置いていきたくない。もっと彼と共に時を過ごしたい。だから私は、まだ命を落とすわけにはいかないのだ。
「…その言葉、忘れんなよ!」
ラファエロはそう言い、私の傷に触れないように抱きついてきた。吐息と、肌に落ちる雫で、彼がまだ泣いているのが分かる。そっと腕を動かし、まるで壊れやすいものを扱うように、ラファエロの体をふわりと抱きしめた。
「…ラファエロ、泣き止まないと、いつまでもこのままだぞ?」
「…っ、このままでいいっ…!」
全く、久しぶりに会えたというのに、ずいぶんと我が侭だな。無理もない。私はラファエロの頭を撫でてやってから、ゆっくりと目を閉じた。

たとえ、どんなに離れていたとしても、私の心が還るのは、…ラファエロ、君のいる場所だ。






無印銀鉄のEDを トラフ変換してみたら 本気で萌えた^q^

興味があったら、聴いてみてくださいまし。

では。
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