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タートルズSS 「カウントダウン」 (闇レオ×レオ) 

午後、23時50分。
俺は腕時計を何度もちらちらと見ながら、待ち合わせの場所まで走っていた。
レオナルドと一緒に、新年を迎えたい。その一念で、冬休みに入る前の日に、俺はなけなしの勇気を振り絞って、彼を誘ってみた。OKはあっけなくもらえた。あんなに気負っていたのが、嘘みたいに。
当日まで、何を着て行こうか迷いまくった挙句、俺は約束の時間に遅れそうになっていた。きっと彼は、もう待ち合わせ場所に来ている。俺から誘った手前、遅刻は絶対に避けたい…!
駅前は、俺たちと同じように、間近に迫った新年を迎えようとする人たちで賑わっていた。その人ごみを縫って、俺は全力疾走を続ける。
やがて、待ち合わせ場所にした、駅前の大きな時計塔が見えてきた。あそこに、彼が…!
さらに走るペースを上げる。時計は55分を指している。何とか、間に合ったか。そう思ったのもつかの間、
「……あれ…?」
レオナルドの姿が見えない。おかしい、ここで待ち合わせのはずだったのに…。足を止めて、荒い息をつきながら、辺りを見回す。すると、
「ダークレオナルド!」
ぽん、と後ろから背中を叩かれ、俺は勢い良く振り向く。笑顔のレオナルドがそこにいた。
「俺がいないんで、驚いたのか?」
「…、あぁ、驚いた…。もしかしたら、帰ってしまったのかと…。」
息が整わないまま喋ったので、俺の言葉は途切れ途切れになる。レオナルドは、そんな俺の心配を笑って吹き飛ばしてくれた。
「せっかく、お前のほうから誘ってくれたのに、帰るわけないだろう?」
そして、レオナルドはこの上なく眩しい笑顔を俺に向けてくれる。胸が、きゅうっ、と締め付けられた。
(あぁ…、やっぱり、俺はお前が好きだ…!)
「あれ?」
俺が自分の考えに沈んでいると、彼は何かを見つけたのか、声をあげる。
「ダークレオナルド、手袋していないのか?」
「…え?」
言われて俺は、改めて自分の手を見てみる。12月の冷気が、徐々に染み込んでくる。そうだ、確か、出かけるぎりぎりまで準備に追われてて、出てくるときに手袋をするのを、すっかり忘れていた…。
「手袋、忘れたのか?」
「…あぁ。出掛けにばたばたしててな…。」
俺が気恥ずかしげに答えると、レオナルドは冷えた俺の手を自分の手で包み、はあっと息を吐きかけてくれた。
「っ…!」
レオナルドは、何度も何度も俺の手に息を吐きかけ、擦ってくれる。ありがたいんだが…。手ではなく、顔が熱くなってしまう。静まれ心臓…!
「っと、そろそろだな。」
レオナルドは俺の手を擦るのを止めないまま、時計塔を見上げ、呟く。見ると、時計の針は59分の場所にある。駅前に集まった人たちが、自然にカウントダウンを始めていた。
「…20! 19! 18…」
俺も、レオナルドと視線を合わせ、そのカウントダウンの波に参加する。暗い夜空に、白い吐息が溶けていった。
「…5! 4! 3! 2! 1! 0!!」
カウントダウンが終わると同時に、歓声が上がる。子どものようにはしゃぐレオナルドを、俺はぎゅっと抱き寄せた。
「…えっ、ダーク、レオナルド…?」
「…明けまして、おめでとう、レオナルド…。どうか、これからも、よろしく…!」
心臓をばくばく言わせながら、俺はようやっとそれだけ呟く。胸の辺りにあるレオナルドの顔から、ふふっと含み笑いが漏れた。
「…あぁ。これからも、よろしくな…。」
レオナルドはそう言い、俺の背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめてくれる。胸に広がる想いに、俺は彼を抱く腕に、さらに力を込めた。


これからもずっと、俺の腕の中に、彼がいますように。

願うのは、それだけだ。







本年中は、大変お世話になりました。来年もどうぞ、よろしくお願いいたします!

全ての! 亀様方に! 幸あれ!!(*´∀`)
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