09« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»11

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

tb: --    cm: --

タートルズSS 「恋なんかじゃない」 (ラフ×マイキー) 

何でだ。

この頃、やけにマイキーが気になる。

どこにいても、何をしてても、俺はずっと、マイキーの気配を追っている。それに、

「ねーレオちゃーん…。」だの、「ドナちゃん! ちょっと来てー!」だの、

マイキーが、俺以外の奴の名を呼んだり、仲良さそうにしているのを見ると、…腹が立つ。


「何でだろうな…。」
そんな事を、全てドナテロに打ち明け、俺はため息を付く。と、そこで俺は初めて、ドナテロがまじまじとこっちを見ているのに気づいた。
「…何だよ。」
「ラファエロさぁ、それって…、恋、なんじゃない?」
「…あ?」
恋って…、まさか、これがか…? マイキーが、俺以外の奴と仲良くしてると腹が立つ、これが…?
しばし考え込んだ後、俺はそれを笑って打ち消した。
「まさか…。そんなはずねぇだろうよ。」
そうだ、そうに決まってる。俺が、マイキーに、恋をしているなんて…。冗談にも程がある。
「でもねぇ、ラファエロ…。今のお前の話を聞く限りじゃ、そうとしか思えないんだけど。」
ため息まじりのドナテロの言葉にも、俺は首を振る。
「違う。もっと…、他の原因があるはずだ。」
「例えば?」
問いかけられて、俺は言葉に詰まってしまう。いや、しかし…。
「まぁ、もう一回ゆっくり考えてみなよ。」
俺を元気付けるかのように、ドナテロは俺の肩をぽんぽんと叩く。深いため息が漏れた。


(恋、ねぇ…。)
さっきドナテロに言われたことを頭の中で繰り返しながら、俺はソファーに腰掛け、ぼんやりとマイキーを観察してみた。
今、マイキーは俺から少し離れた場所に座り込み、ゲームに夢中になっている。よほど熱中しているらしく、時折頭を大きく動かし、その度にオレンジ色のバンダナがふわりと揺れる。
(……。)
いくら考えても、納得がいかなかった。何で俺が、マイキーに…。
俺はマイキーを見るのを止め、頭に手をやって考え込む。何で俺、マイキーに対して、こんな感情を抱くんだ…?
何がきっかけだった? こうなった原因が、絶対にどこかにあるはずだった。どこだ…?
「…ァエロ、ラファエロ!」
考えに没頭していた俺は、自分を呼ぶ声に気づいてはっと顔を上げる。そこには、じっと俺を見つめる、マイキーの空色の瞳があった。
「っ…!!」
不覚にも、顔が熱を帯びる。こいつ、いつの間にこんなに近づいてきたんだ…! そんな俺の胸中を知らず、マイキーは首を傾げて、さらに俺の顔を見つめてくる。
「どしたの? 顔真っ赤だよ?」
「…う、うるせぇな、何でもねぇよ…。」
マイキーの視線を振り切り、俺はソファーから立ち上がって、部屋へと戻った。不自然なほど速く高鳴る胸を押さえ、俺は体内の熱を吐息で外に吐き出した。
(マイキー…。)
間近で見た、あの空色の瞳が、俺の脳裏に焼きついて離れない。俺に掛けてくれた、他のみんなより少し幼さの残る声も、まだ耳に残っている。
(くそっ…!)
苛立ちを部屋の壁にぶつけ、そのままもたれ掛かるようにへたり込む。どうしちまったんだ、俺は…!


夕食後、シャワーを浴びて戻ってくると、マイキーはソファーに座ってテレビを見ていた。
「……。」
何となく、マイキーと少し距離を開けてソファーに座る。動物もののドキュメントを見ていたらしく、テレビにはライオンの親子が映っていた。
「…うっ、ぐすっ…。」
聞こえてきた泣き声に、俺はマイキーの方に視線をやる。感動したのか、マイキーは目にいっぱい涙を溜めて、それでも必死にテレビの画面を見つめていた。
やがてスタッフロールが流れ出し、番組が終わる。俺は首にかけていたタオルを、無言でマイキーに差し出した。
「…ありがと。」
マイキーは俺からタオルを受け取り、頬を濡らしていた涙を拭き取る。ついでにティッシュで鼻をかむと、やっと落ち着いたようだ。
「はぁ…。」
ぽすっと背中をソファーに預け、マイキーは天井を仰ぐ。俺は膝の上で握り締めていた手を、そっとマイキーの方に伸ばした。
「…マイキー。」
空いていた距離を詰め、肩を抱いてやる。特に嫌がる様子もなく、マイキーは素直に俺の胸に顔を埋める。肌が触れ合う感触に、俺は下唇をぐっとかみ締めた。
顔が熱い。鼓動も速い。体の奥のほうから、熱いものが湧き上がってくる。それは俺の胸を満たして、鼻の奥をつんとさせた。意味もなく、泣きたくなるような感覚。…やっぱり、か…。
「…マイキー、俺…。」
言おう。今ならきっと言える。
「…よく分かんねぇけど、俺、お前のことが…、好きみてぇだ…。」
一気に言葉を搾り出す。その瞬間、胸に抱えていたわだかまりが嘘のように消え、気が楽になった。ただ口に出しただけなのに…。
「はぁ…。」
天を仰いで、ため息一つ。と、俺はようやくマイキーから返事が返ってこないのに気づいた。
「マイキー?」
顔を覗き込んでみると、何とマイキーは俺の腕の中でぐっすりと寝入っていた。泣き疲れて眠くなったのか、穏やかな寝息が漏れている。空回りした告白に、俺はがっくりと肩を落とした。
「お前、ちゃんと聞いてろよな…。」
俺がこんなに素直になることなんて、めったにねぇんだぞ? もっとも、答えなど返ってくるはずもなく、マイキーは変わらずにぐっすりと眠っている。
「…お休み、マイキー。」
俺はテレビを消し、マイキーの肩をぽんぽんと叩いてから、奴の頭に自分の頭を乗せ、襲い来た眠気に目を閉じた。






あおきです。どうも。

久々に書いたのが、ラフミケです。

ついったーの方で、「1RTされたら、『これは、恋じゃない』をテーマにしたRMを書きます」という診断メーカーの結果を呟いたら、3RT頂きました。

書かなきゃいけないじゃない←

シリアス恋愛のお題だったのですが、シリアスは例によってログアウトです。通常営業ですわ。


\デレラフー/


では、今日はこの辺で。
スポンサーサイト

カテゴリ: タートルズSS(その他もろもろ)

tb: 0   cm: 0

« タートルズSS 「言葉の続きは、また後で 2」 (レオ×ドニー)  |  タートルズSS 「secret 2」 (ドナテロ×ミケランジェロ) »

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://deepaquaforest.blog106.fc2.com/tb.php/146-5c88d8f3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。