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タートルズSS 「Without」 (闇王子×亡霊姫) 

(註:このSSは、以前書いた「I knew I loved you」の続きとなっております。あわせてそちらも読んでいただけると、世界観などが分かるかな、と思います。)





「…ごめん、ラファエロ。」

そんな声を、夢うつつで聞いたような気がした。


朝、ベッドで目が覚めると、隣に寝ていたはずのレオナルドの姿がなかった。
「…レオナルド?」
先に起きているのかと思い、俺はベッドから降りて、部屋中を探してみる。しかし、姿が見えない。
「レオナルド!」
あいつの名を呼びながら、俺は屋敷中を探し回る。なかなか見つからない。その内に、俺の声に焦りが含まれてきた。
「レオナルドっ!」
屋敷中をくまなく探し回り、俺は部屋に戻ってきた。レオナルドがいない。どこにも、いない…!
「何でだよ…!」
ソファーに腰掛け、俺は頭を抱えた。何でだ!? もう離れないって、側にいるって、約束したじゃねえか…!
「レオナルドっ…!」
何でだ。何でだ。俺の頭の中に、疑問符だけがぐるぐると回る。俺は俺なりに、あいつを大切にしていたのに…。何で出てったんだよ、レオナルド…!
深いため息をつくと、俺は部屋を後にした。あいつがいない、それだけで、この空間が空虚な物に思えてならなかった。
(そうだ、外に出てるのかな…。)
俺はそう思って、屋敷の外も探してみる。さらに足を伸ばして、屋敷の周りに広がる森の中も探す。しかし、レオナルドの姿はどこにも見えない。
(何で…!?)
まるで、無理やり半身をもぎ取られたような感覚。俺はその場にへたり込み、どうしようもない寂しさに震える。嗚咽が漏れ始めたのは、その直後。
(レオ…、レオっ…!)
あいつに会いたい。顔が見たい。早く、戻って来い…!
こんなに、お前を愛しているのに。行き場をなくした想いが、俺の胸をきつく締め付けていた。


結局、夜まで待っても、レオナルドは帰ってこなかった。
「……。」
食事もする気になれず、俺は力の抜けた体をぐったりとベッドに横たえる。
(レオ…、どこにいるんだよ…。)
頭をよぎるのは、それだけ。目に浮かぶのも、レオの幻だけ。いや、それでもいい、あいつに会いたい…!
目を閉じると、目じりに溜まっていた涙が滑り落ちる。探し疲れ、泣き疲れた体は、睡眠を欲していた。

「……。」
…何だ、物音がする。誰だ…?
うっすら目を開けてみると、部屋の中はまだ暗く、光源は、テーブルの上に置かれたランプのみ。
…いや、ちょっと待て。あのランプは、俺が置いたものではない。だとしたら、一体、誰が…!?
闇に慣れた目が、ランプの側にたたずむ人影を映し出す。纏っていたマントを脱ぎ捨てたその姿は、俺が捜し求めていた人物そのものだった!
「レオナルドっ!」
「っ!」
急に俺が飛び起きたのに驚いたのか、レオナルドはびくっと体を震わせてからこちらを振り向く。そんな彼を、俺は固く抱きしめた。
「お前…、どこ行ってたんだよ…! 探したんだぞ…!」
「…あ、あぁ、悪い…。ちょっと、やり残したことがあって…。」
「良かった、お前が戻ってきてくれて…!」
腕の中に感じる温かさに、俺はレオナルドを抱く手に、さらに力を込める。やり残したこと、の詳細はどうでも良かった。ただ、レオナルドが戻ってきてくれたことが、嬉しかった。
「…もう、黙っていなくなるなよ…!」
一度収まったはずの涙が、また溢れ出してくる。こんな短い時間で、俺はもう、こいつ無しでは生きていけないことを、自覚させられた。
「…ごめん、ラファエロ…。もう、離れないから…!」
「レオっ…!」
もぎ取られた半身が、埋められていく。二人でベッドに横になると、愛しさがさらに募ってきた。
たった一日顔を合わせなかっただけで、こんなにもレオが愛しくなるなんて。
「寂しかったのか? ラファエロ。」
「当たり前だ。今まで一人だったのが、やっと二人になれたんだ。もう、一人には戻りたくねぇ。」
「…あぁ、俺もだ。」
ベッドの中で、互いの存在をしっかりと確かめ合い、俺は枕元に置いたランプの蝋燭を吹き消した。






闇王子×亡霊姫ですが、よく分からない出来になってしまいました。

一応、三部作という形を取っております。

離れれば、それだけ想いも深まる、ということですかね。


このSSは、リクエストをくださったでり様のみ、お持ち帰り可です。


では、今日はこの辺で。

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