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タートルズSS 「りんご」 (トラクシマス×ラファエロ) 

口の中に突っ込んでいた体温計が、小さく電子音を鳴らした。
「……。」
引き抜いて、体温の表示画面を見てみる。平熱よりもかなり高い。ついでに言うと頭も痛い。やっぱり風邪か…。
「ラファエロ、大丈夫?」
心配そうに除きこんできたドナテロに、「大丈夫じゃねぇ」とだけ返し、俺は布団を被り直した。
今日は、久々にトラクシマスが遊びに来るはずだったのに…。何だってこんな時に風邪なんか引くんだ。
「熱も高いね…。しっかり寝てなきゃダメだよ。」
俺の頭に冷えたタオルを乗せて、ドナテロは部屋を出て行く。言われなくたって動きゃしねぇよ。
「病人がハンモックで寝るな」のレオナルドの一言で、俺は今、レオナルドの部屋で布団を敷いて寝ている。
「あー…。」
冷えたタオルのおかげで、徐々に眠気がやってきた。俺はそれに逆らわず、素直に目を閉じる。眠りはすぐにやってきた。


目が覚めたのは、リビングが騒がしくなったから。
「わー! トラクシマス、久しぶりー!」
明るいマイキーの声が、ここまで聞こえてくる。…そうか、トラクシマスが来たんだ…。
「皆、久しぶりだな。ところで、ラファエロは…?」
…あぁ、トラクシマスの声だ。くそっ、熱さえなけりゃなぁ…。
リビングから聞こえるみんなの声を、夢うつつで聞いていると、不意に部屋の入り口に人の気配を感じた。
「ラファエロ、大丈夫か? 風邪だって聞いて…。」
部屋に入ってきたトラクシマスに、俺は布団の中から右手を出し、ひらひらと振ってみせた。
「…おう。ちっと、ドジっちまった。久しぶりにお前が来るからって、浮かれてたからだな…。」
そう言って、俺は手を布団の中に戻す。今の行為だけでも、かなり体温を奪われたようで、体がぶるぶると震える。そんな俺の頭を、トラクシマスの大きな手が優しく撫でてくれる。
「私を想ってくれるのは嬉しいが、体は大事にしてくれ。君に何かあったら、私が困る。」
「…バカ、照れんじゃねーかよ…。」
頭を撫でてくれる手が心地よくて、俺は大きく息を吐き出して目を閉じる。と、その手が急に外された。
「ラファエロ、ちょっと待っててくれ。」
「…トラクシマス?」
俺が顔を上げると、トラクシマスは部屋から出て行く。その後姿を見送り、俺は枕に頭を埋めた。早く戻ってこいよ…。
程なくして、トラクシマスが戻ってくる。その手に、色々な物を持って。
「…待たせたな。」
俺の横に戻ってきたトラクシマスは、まず、俺の額のタオルを新しいのと取り替えてくれた。ひんやりした感触にほっと息を吐くと、次に彼は包丁とリンゴを一つ、手に取った。
「君の兄弟が、君のために買ったものなんだそうだ。せっかくだから、私が剥こう。」
大きな手の割りに、意外と器用にトラクシマスはリンゴの皮を剥いていく。そして、食べやすいように一口大に切ってくれ、それを皿の上に並べた。
「食べられるか?」
「あぁ。」
せっかくトラクシマスが剥いてくれたんだ、食べないという選択肢はない。俺が口を開けると、彼は当然のように、リンゴを口の中に差し入れてくれる。
よく噛んで飲み下す。甘い。が、いつものリンゴより美味く感じるのは、…やはり、トラクシマスが剥いてくれたからだろうか。
「美味ぇ。」
「それは良かった…。」
安心したようなトラクシマスに、俺は口を開けて次を催促する。嬉しそうにリンゴを差し出してくる彼の気持ちが、今は素直に嬉しかった。

「悪ぃな、せっかく来たのに、俺の看病させちまって。」
リンゴを全部食べてから、俺はトラクシマスに謝った。しかし彼は、俺の謝罪を笑顔で受け流す。
「気にするな。もともと、君に会いに来たんだ。…顔が見られて、嬉しかったよ。」
ストレートな物言いに、苦笑が漏れる。また頭を撫で始めたトラクシマスの手に、俺は自分のを重ねた。
「…ラファエロ?」
戸惑うトラクシマスを後目に、俺は彼の手をしっかりと握る。…俺を安心させてくれる、この大きな手。
「…なぁ、トラクシマス。」
「何だ?」
「…俺が寝入るまででいいから、…手、握っててくれねぇか?」
俺の願いに、トラクシマスはこくりと頷いてくれた。
「…あぁ、分かった。」
トラクシマスの手に包まれて、俺はゆっくりと目を閉じる。繋がった手から、彼の感情が伝わってくるようで、…俺はいつの間にか、寒気を感じなくなっていた。
「早く良くなってくれよ、ラファエロ…。」
意識がなくなる前に聞いたのは、トラクシマスのそんな呟き。分かってる。こんな風邪、すぐに治してやるさ…。


目が覚めると、もう夜になっていたようで、部屋が真っ暗だった。
「ラフー、起きてるー?」
その声と同時に、ドナテロが顔を出し、部屋の明かりを点ける。すぐ側にいてくれたはずのトラクシマスは…、もういなかった。
「あ、起きてたね。じゃ、また熱を計ってね。」
ドナテロに渡された体温計を、口にくわえる。すでに、昼間のような寒気も、頭の痛みも消えていた。順調に回復してきてるみてぇだ。
小さな電子音が鳴ると、ドナテロは俺の口から体温計を取り、満足そうに頷く。
「すっかり熱も下がったね。でも、大事を取って今夜一晩くらいは大人しくしててね。」
ご飯だよ、と言われて、俺は体を起こす。温かなシチューと、薬を飲むための水の入ったコップの載ったトレーが置かれた。俺はシチューを口に運びながら、トラクシマスについて聞いてみた。
「あぁ、トラクシマスならもう帰ったよ。ラファエロに、早く良くなってほしいって言ってた。」
「ふーん…。」
少し残念な気がして、俺はスプーンを皿に置く。もう少し、一緒にいたかったんだが…。
「また来るって言ってたよ。だからそれまでに、きちんと風邪を治しておかないとね。」
「…分かってるよ。」
シチューを食べ終え、薬も飲み、俺はまた横になる。出て行く時にドナテロが部屋の明かりを消したから、また部屋は真っ暗だ。
「トラクシマス…。」
名前を呼ぶと、昼間の彼の顔が思い浮かぶ。俺を心配して、看病してくれて…。
(…また来いよ。きっちり風邪治して、待ってるからな。)
胸の中に広がる彼への想いを自覚しながら、俺は笑顔のままで眠りについた。







良く分かんない出来になってしまった。

あおきです。どうも。

今回は「トラクシマス×ラファエロ」です。わたし、この組み合わせが大好きでして(*´▽`*)
…が、今回はちょっとネタが浮かばなかった…。ついった診断メーカーで、「風邪を引いた相手にリンゴをむいてあげるトラフを書きましょう」っていうのが出て、突発的に「これで行こう」と思った次第です。


トラフの困ったところは「遠距離恋愛」なとこで。しかも、地球上ですらないという、「惑星間恋愛」ですか。遠距離にも程がある。どこで二人を合わせればいいの!?

なので、舞台はネクサスか、「トラクシマスがわざわざ来た」っていう設定で、我が家、になります。
これでも悩んでるんですよ←

このSSは、リクエストをしてくださったなびあ様のみ、お持ち帰り可です。


では、今日はこの辺で。
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