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タートルズSS 「どうか笑って」 (ドニー×レオ) 

ベッドに腰掛けた姿勢で、両の手を顔の前で組んで、それに頭を乗せている。
この間からずっと、レオの様子がおかしい。もう怪我は治っているはずなのに、何かに思い悩んでるみたいだ。
ラフやマイキー、果てはスプリンター先生の言葉も聞かず、レオは自分の部屋に閉じこもったきり。最後の頼みの綱として、僕が派遣されてきたんだけど…、どうすりゃいいの?
とりあえず、レオの部屋の中を覗き込んでみる。すると、冒頭のような体勢のレオが、目に飛び込んできた。
いつもは明るいはずのライトグリーンの肌も、…今は、何故かくすんで見える。
「…レオー、入るよー…。」
一応声を掛けてから、僕はレオの部屋に入る。ベッドの上、レオの隣に腰掛けると、それで初めて僕の存在に気づいたように、レオがゆっくりと顔を上げた。暗く沈んだ瞳で、彼は僕に非難めいた視線を向けてくる。
「……ドナテロ、悪いけど、放っておいてくれ…。」
「…ほっとけると思う?」
僕の性格、知ってるでしょうに。
「……。」
再び俯いてしまうレオに、僕は意味もなく足をぶらぶらさせながら言う。
「悩んでるのは分かるけどさ、…僕にも、言えないこと?」
落ちるのは、沈黙。足を止めて、僕はレオをじっと見つめる。すると、彼の口から、こんな呟きが漏れた。
「……俺は、兄弟たちを、守りたかったんだ…。」

あぁ。
まだ気にしてるんだね、あの時のこと。

「それなのに…、兄弟たちを危険に巻き込んで、…俺は、俺は…!」
震えながら、レオは両手で顔を覆う。聞こえてきた嗚咽に、僕はふうっと息を吐き出した。
「…うん、分かってる。分かってるよ…。」
慰めようとして言った言葉なのに、それが気に食わなかったのか、レオは潤んだ目でこっちを睨みつける。
「…分かってる、だと!? いい加減なことを言わないでくれ! 俺は…!」
もうそれ以上、レオの悲痛な声を聞いていられなくて、僕はレオの口をキスで塞ぐ。
「……!」
最初は強張っていたレオの体から、徐々に力が抜けていく。見開いていた目が閉じられ、溜まっていた涙が頬を滑り落ちていく。その雫を、溢れ出る憂いを受け止めるように、僕は優しくレオを抱きしめた。
「…分かってるよ。レオが、必死で、僕たちを守ろうとしてくれてること。」
落ち着いたのか、驚いて思考が止まっているのか、レオは大人しく僕の言葉を聞いてくれている。
「ただね、何でもかんでも、一人で抱え込むのだけは止めて欲しい。僕たちは兄弟だろ。だったら、支えあわなきゃ。一人で悩んでないで、相談してよ。それとも…。」
背中に回していた腕をほどいて、今度はレオの涙に濡れた頬を両手で包む。至近距離で視線を合わせ、安心させるように微笑んだ。
「…僕が、信用できない?」
「……。」
僕の言葉に、レオは首をふるふると横に振る。
「…そっか。」
良かった、僕の声は届いていたみたいだ。半開きのままの唇にもう一度キスをし、僕はレオの肩を抱く。
「さて。何か僕に言うことは?」
そう言うと、レオは目をごしごしと擦り、…泣き顔だか笑顔だか分からないけど、一生懸命顔を綻ばせる。
「…ありがとう、ドナテロ。少し、気が楽になったよ。」
「どういたしまして。」


レオの悩みは深いんだろう。きっと、僕が想像も出来ないくらいに。

きっと、気が楽になったっていうのは、一時的なものだと思う。戦いの中に身を置けば、僕たちが傷つけば、それだけレオはずっと悩み続ける。

それでも。

(少しでも、君の笑顔が見たいんだ。だから…、どうか、笑って。)

僕の言葉で、完全にレオを慰められたとは思わない。だけど、

レオの笑顔が見られた。僕は、それだけで満足だった。






RTお題第2弾、DLです。

寒色~(*´∀`)

元にしたのは、S4での鬱ナルド。それを、ドニーが少しでも慰めようとする。というSSです。
「あの時のこと」っていうのは、S3のラスト。

何でかって、レオの笑顔が見たいから。それだけです。

余談ですが、金爆の「ら/ふ/ぃ/お/ら」は、私の中では寒色ソングです。ふふふ(・∀・)


では、今日はこの辺で。
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