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タートルズSS 「いつか」 (闇レオ×レオ、捧げ物) 

(註:学園パロ注意)




駅に近づくにつれて、電車の走るスピードが落ちていく。
いつもの車両、いつもの位置に立ちながら、俺は次の駅に着くのを心待ちにしていた。
ドアが開けば、そこに、彼がいるから。
やがて、電車が駅に到着し、ホームで待っていた人々が乗り込んでくる。俺はその中に、彼の顔を見つけ、軽く手を上げた。
「あ…。」
彼も俺に気づき、近寄ってくる。いつも通りの、爽やかな笑顔。
「やっぱり乗ってたな。」
笑顔でそうこぼす彼に、俺は胸に広がる温かさを噛み締めながら、「お疲れ。」と、小さく口にした。


彼の名は、レオナルド。図らずも、俺と同じ名前を持つ人物だ。
親しくなったのは、数ヶ月前。彼が落とした財布を、俺が拾って届けたのがきっかけだ。
…実は、こうやって親しくなるずっと前から、俺はレオナルドのことを見ていた。
きっちりと身に着けたブレザーからのぞく、明るいライトグリーンの肌。やたらと目を引くので、満員電車の中でもすぐに分かる。
身長こそ、俺の胸の辺りまでしかないが、その存在は、俺の中で日ごとに大きくなっていった。

…その感情が「恋」だと気づいたのは、ごく最近だった。

毎日、朝と夕方、乗り合わせる車両が一緒だと、必然的に顔を合わす回数も増える。親しくなれば、話もする。
気づいたときには、その時間が、一日の中での、俺の一番の楽しみになっていた。
彼と逢えるだけで嬉しい、言葉を交わすだけで心が温かくなる。そして、彼が先に電車を降りると、…途端に胸が苦しくなる。
その時に、はっきりと分かった。俺は、レオナルドを愛しく想っている。もっと、彼と一緒にいたい、と。
俺とレオナルドが一緒に電車に乗っている区間は、たった6駅ほどしかない。それでも、俺にとっては貴重な時間だった。
…想う相手と、一緒にいられるのだから。


「今日は体育があってな。グラウンド15周は、さすがに疲れるよ…。」
彼はため息をついて、首をこきこきと鳴らす。その仕草を、俺は笑みを浮かべながら見ていた。
「…俺のほうは、明日体育があるな。確か…、野球か何かをやるようだった。」
「へぇ、だったら、そっちの方がいいな。」
電車が走っている間中、俺とレオナルドは、今日一日にあった出来事を話題として、話し続けていた。
「俺は、球技ならバスケットボールがいいな。得意だ。」
「…そうだな。ダークレオナルドの身長なら、ゴールまで楽々手が届きそうだ。」
「やっぱりそう思うか?」
確かに、俺はこの長身を生かして、バスケットボールやバレーボールを得意としている。
彼の言うとおり、ゴールまでは何の苦もなく手が届くが、…今、目の前にいるお前には、手が届かない。
「俺は…。」
そう口を開いた途端、大きく電車が揺れる。
「おっ、と…!」
目の前に立っていたレオナルドがよろける。咄嗟に手を伸ばすと、彼は俺の胸に、文字通り飛び込んできた。
「あ……。」
間近で感じる彼の体温に、体が熱くなる。琥珀色の瞳に見つめられ、息すらも出来ない。
「……。」
口の中の唾を飲み込み、ぐっと下唇を噛む。言おう、言おう。この胸に溢れる感情を、今日こそ…!

電車が、ゆっくりとホームに止まった。
「……。」
車内アナウンスが、彼の降りる駅に到着したことを告げる。俺は慌ててレオナルドから手を離し、視線を逸らした。
「…じゃあ、俺は、ここで。」
「あぁ…。」
彼の声を聞きながら、ホームに降りる気配を感じながら、それでも顔が上げられない。すると、
「ダークレオナルド!」
明るい声で呼ばれて、俺は弾かれたように顔を上げる。こぼれんばかりの笑顔のレオナルドが、そこにいた。
「さっきは庇ってくれてありがとう。また明日な!」
「…あぁ、また明日。」
俺が手を振ると、レオナルドも振り返してくれる。「また明日」の一言が、こんなにも愛しいとは。
そして、彼の後姿を見送る俺の目の前で、電車のドアが閉まる。…俺の気持ちを、知らぬまま。
軽く上げたままで動きを止めた手を、俺は目の前のドアにそっと触れさせた。


また、今日も言えなかった。「好きだ」の、たった3文字が。
元より、彼は俺がこんな思いを抱いているのを知らない。だから、告白などしなければ、このまま友人として付き合っていけるはずだった。
しかし、彼の心が、想いが、どこに向いているのかも知らないままでは、あまりにもきつ過ぎる…。
ため息が、窓ガラスを曇らせる。それを無造作に手で拭いながら、俺は電車の外を流れる街並みに目をやった。


いつか、この想いが、彼に伝わる日が来るのだろうか。

何の憂いもなく、彼をこの手に抱きしめられる日が。

いつか。







片思いは萌えるでござる!


あおきです。どうも。
ツイッターの方で、「RTしてくださったら、フォロワーさんの好きカプを書きます」というお題に、たくさんのRTをいただきました。
その第1弾として、闇レオレオをアップします。

何故か学園物。
いいじゃん、萌えるじゃん。

ではここで、ちょっとした設定をば。

闇レオとレオは、二人とも高校生。電車通学の最中に知り合う。通っている学校は別。
レオはブレザー、闇レオは…、私服通学って感じだろうか。
同じ電車に乗っている区間が6駅ほどなので、その間であれば話が出来る。
で、完全なる闇レオの片思い。

やっぱ闇レオレオは切なくないとね!(^ω^三^ω^)


このSSは、リクエストしてくださった椋都さんのみ、お持ち帰り可です。ありがとうございました!



実は、レオと同じ学校、同じクラスに、ラフもいるんだけど、それはまた別のお話。


では、今日はこの辺で。
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