07« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»09

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カテゴリ: スポンサー広告

tb: --    cm: --

タートルズSS 「Moment」 (闇レオ×レオ) 

「話が、あるんだ…。」

レオナルドとの、何度目かの逢瀬。いつものジェイの店で顔を合わせ、二人で食事をした後に、彼は唐突にこんな事を言い出した。
「……?」
手の中に残ったホットドッグを口の中に放り込み、俺は隣に座った彼の横顔を見つめる。
…元気がないように見えるのは、気のせいだろうか。
「…何だ? 話って。」
ジュースを飲み干すと、それを待っていたかのように彼は席を立つ。
「場所を変えようか…。」
そのまま、レオナルドは歩き出してしまう。俺は急いで食べたものを片付けて、彼の後を追った。

「…どこまで行くつもりだ?」
繁華街を少し離れ、人気のない路地裏まで来たところで、彼はようやく足を止める。が、彼は俺に背を向けたまま、振り向こうとしない。
「……?」
よく見ると、体の横で固く結ばれた彼の手が、小刻みに震えている。一体、どうしたというのだろう…。
声をかけられずにいると、レオナルドはようやくこちらを向く。しかし、彼は俯いたまま、俺と視線を合わせずにいる。
そんな彼の態度に苛立ちを感じ、俺は開いていた彼との距離を一気に詰めた。
「っ……。」
俺の突然の行動に驚いたのか、ようやく彼は大きく目を見開き、俺を見つめる。
「…何なんだ、一体…。言いたいことがあるのなら、はっきり言ってくれ!」
懇願、とも取れる俺の口調に、レオナルドは一度固く目を閉じて、無理やりに言葉を絞り出す。

「…実は、もう…、…帰らなくちゃ、ならないんだ…。」

彼の言葉が理解できず、俺はぽかんと口を開く。
帰る? どこに? お前の家は、コーディとかいう少年が暮らしている、あの場所だろう?
俺も少しの間滞在していたことがあるから、分かっているつもりだ。だから、尚更意味が分からなかった。
「帰る…。」
ぽつりと呟いた言葉に、レオナルドは小さく頷く。…まさか。
「…まさか、こうやって俺と密かに会っているのを、誰かに知られて…、反対でも、されたのか…!?」
「違う。違うんだ…。」
彼はかろうじて聞こえるぐらいの声で言い、ぐっと唇を噛み締める。俺は固唾を呑み、次の言葉を待った。
「俺が…、いや、俺たちが帰らなくてはならないのは、コーディのペントハウスじゃなくて…。」
「……じゃ、なくて?」
「…俺たちが、元々いた、…時代に、だ。」


何だって?

今、レオナルドは何と言った?

完全に思考が停止している俺を置き去りに、彼は話を続ける。
自分たちは元々、この時代に住む者ではなく、過去からタイムスリップしてきた存在である、ということ。
そして、自分たちの時代に帰るために、コーディとレオナルドの兄弟たちが、昼夜を問わずに奮闘していること。
「いつか、言わなくてはいけないと思っていたんだ…。だけど、なかなか、言い出せなくて…。」
元の世界に帰るためには、「タイムウィンドゥ」というのが必要なのだという。そしてそれが出来上がれば、すぐにでもこの時代を離れることになる。
「帰る」というのは、そういうことなのだ…。

「…嘘、だろ…?」
知らされた事実に、出てくる言葉はあまりにも空虚で。
「そんな事に、なったら…!」
彼と、レオナルドと、もう二度と会えなくなる。その先は、もう言葉にならなかった。
俺は無意識のうちに、レオナルドの両肩を掴み、後ろの壁に強く押し付ける。
「うっ…!」
「嘘だろう? 頼む、嘘だと言ってくれ…!」
自分でも分かるほど、声が震えている。すると、我慢の限界を迎えたのか、とうとう彼も声を荒げた。
「…俺だって、まだ帰りたくない!」
「!」
驚いて、彼の肩を掴んでいた腕の力が緩む。その隙に、彼は俺に抱きつき、背中に回した腕にぐっと力を込める。
「…お前と会うまでは、こんな事、思いもしなかった…。帰りたくない理由が出来るなんて…。だけど…!」
「……。」

きっと彼は、言い出せないだろう。自分の兄弟たちに、「帰りたくない」などと。
兄として、リーダーとして、彼が兄弟たちを心から大切に思っているのを、俺はよく知っている。
…そして、恐らく俺も言い出せないだろう。「帰らないでくれ」とか、「ここに残ってくれ」などとは。

…とても、言えない。


迷っている暇はなかった。
「…!」
俺は改めてレオナルドの体を抱きしめ、強引に唇を奪う。
「んっ…!」
最初、レオナルドは驚いたが、…やがて俺の後頭部に手を回し、うっとりと目を閉じた。


彼との時間が、限られた物になるのであれば。

瞬きをする一秒すら、俺には惜しかった。






ワンツーさんしーっ!←

あおきです、どうも。今回は闇レオレオです。

金爆の「今夜/は/トゥナ/イト」という曲が、闇レオレオっぽいなーと思って(以下略)

この後、彼らは何度会えるのか分かりませんが、きっとその一瞬一瞬が、かけがえのない、大切なものになるのではないでしょうか。
糖度は抑えたつもりですが…、滲み出てますかね。やっぱ。


闇ガイズ可愛いよはすはす

では、今回はこの辺で。
スポンサーサイト

カテゴリ: タートルズSS(DLL)

tb: 0   cm: 0

« タートルズSS 「雨雲のかけら」 (ラファエロ×レオナルド)  |  タートルズSS 「Miss you」 (トラクシマス×ラファエロ) »

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://deepaquaforest.blog106.fc2.com/tb.php/116-9a8711a2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。