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タートルズSS 「Pain in my heart」 (レオ×ドニー) 

胸が痛む。

「……。」

睡眠も、ほんの少しの休みすらも取らず、ただひたすらにモニターに向かい続ける、お前を見るたびに。


ドニーは、今、本当に必死で、スプリンター先生のデータビットを探している。
サイバースペース上に散らばったそれを、一つとして見逃さぬよう、持てる限りの力を使って。
…俺はただ、それを見ていることしか出来ない。もちろんサイバースペースに行く際は同行するが、それ以外に…、俺には何も出来ない。

ドニーが自責の念に囚われているのは分かる。だが、このままではドニーまで倒れてしまいそうだ。
意を決して、俺は後ろから彼に近づき、声を掛けた。
「…ドニー、本当に、少し休んだ方がいいぞ。」
「……。」
その言葉は、リビングの中に溶けて消えていく。パネルを操作する指は止まらず、ドニーの表情も変わらない。
「ドニー、いい加減に…。」
尚も言いかけた俺の言葉を遮るように、ドニーは大きくため息をついた。
「…レオ、お願いだから続けさせてよ。僕なら大丈夫だから…。」
大丈夫、とは言うが、その声に潜んだ疲労の色を、俺は見逃さなかった。
「ドニー!」
「!」
わざと、ドニーとパネルの間に体を割り込ませ、手のひらで頬を包み、唇を塞ぐ。
「ん…。」
見開かれていた瞳は、徐々に閉じられていき、行き場をなくして震えていた腕も、俺の背中に落ち着く。
程なくして、唇を離すと、ドニーは閉じていた目をうっすらと開けた。
「……レ、オ…。」
小さく俺の名を呟いて、ドニーの体はずるりと崩れ落ちる。力の抜けたその体を抱き上げ、俺はドニーを自分の部屋へと運んでいった。


ベッドに寝かせ、胸の辺りまで布団をかけてやる。と、ドニーの目から光る物が溢れ、筋を作って流れ落ちた。
「…ん、スプリンター、先生…。」
まるで子供のように、ドニーは先生の名前を呼ぶ。
疲れ切っていた体は、一度目を閉じると眠りに入るのはあっという間であり、ドニーは時おり先生の名を呟きながら、穏やかな寝息を立てている。
…そんな彼の姿を見ているうちに、俺は沸きあがってきたどうしようもない胸の痛みに、ぐっと下唇を噛んだ。


分かってくれ、ドニー。

確かに、スプリンター先生は俺たちにとって大切な存在だ。俺たち全員が、一刻も早く助けたい、という思いでいっぱいだ。しかし。

…お前も、同じくらい、大事な存在なんだ。目の前で大切な人が苦しんでいるのに、それを放っておくなんて、俺には出来ない。そうだろう?


ぐっすりと眠るドニーの額に口付けを落とし、俺は彼の寝顔を見つめる。
そうだ。機械の操作は出来なくても、側にいてやることは出来るな。
(…ゆっくり休んだら、また始めよう、ドニー。)
照明を落とし、俺は部屋を後にする。暗くなった部屋の中を、静寂が満たした。






BttSを見ていたら、こんなネタが降りてきました。

寒色も美味しいですよね。最近本当に、亀に関しては雑食っぷりが半端ないです。

…まぁ、銀鉄も雑食だったんですけども。あるべき姿に還った、ってところでしょうかね。


では、今回はこの辺で。
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