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タートルズSS 「君のなかの空」 (ドナテロ×ミケランジェロ) 

穏やかな陽光が、芝生に降り注いでいる。
ケイシーのおばあさんの農場は、広大な敷地を誇り、僕たちが普通に外に出ても、咎められることはない。だから、ここは僕たちにとって、格好の骨休めの場所となっていた。
…十五歳の僕らに、骨休めなんか必要ないって? それがそうとも言えない。普段から戦いの中に身を置いている僕らにも、休息の時間は必要なんだ。現に今、僕の目の前にいるマイキーだって、
「いやっほー!」
我が家にいるとき以上に、明るくはしゃいで回っている。そんなに動いて、疲れないかね…。
「ふー…。」
芝生の上に敷いたビニールシートに寝そべり、空を眺める。下水道の中にいたんじゃ、到底見られない、青い空。風に吹かれて、雲が流れていく。この風景そのものが、僕らにとっては貴重なんだ。
「ねー、ドナちゃん!」
さっきまでそこらを走り回っていたマイキーが、僕の隣に来て、同じように寝そべる。大きく伸びをした後、マイキーはうっとりと呟いた。
「気持ちいいねぇ…。」
「…そうだね。」
僕は体を起こし、マイキーと同じように伸びをした。その目の前を、ちょうちょが横切ったから、つい反応してしまった。
「あっ、ちょうちょだ! 待てー!」
「ど、ドナちゃーん!」
立ち上がりかける僕を、マイキーの慌てたような声が押し留める。
「嘘だよ。ごめんね、マイキー。」
「もー…。」
マイキーは唇を尖らせながら、元のように横になる。僕はその隣に腰を降ろして、彼の顔をじっと見つめた。
「…どしたのドナちゃん。」
視線に気づいた彼に、僕はこんな事を言った。
「マイキーの目の中って、青空があるよね。」
「えっ…?」
知ってのとおり、マイキーの瞳は、キレイな空色。そのことを言われたと気づいたのか、マイキーがぽっと赤くなる。
「う、うん…。」
照れて視線を逸らすマイキーに、僕は触れるだけのキスをする。唇を離し、驚いた顔の彼に、続けて言葉を放つ。
「この青空を、こんなに至近距離で見られる権利は…、もちろん、僕だけのものだよね?」
「……。」
返事の代わりに、マイキーは僕にキスをくれる。マイキーの中の青空も、僕たちの上空に広がる青と同じく、どこまでも広がっているんだろう、きっと。






明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

2012年初の更新は、リクエストSSのドナミケとなりました。

「DM、お日様の中でのデート、えろす無し」という条件でございました。


ガイズをお日様の下に出すとなると、FFを舞台にするか、もしくはここ、ケイシーのおばあさんの農場ぐらいしかないような気がします少なくとも私は。
普通に服着てデートするにも、やっぱり外出は夜だと思うし。

「マイキーの目の中に青空がある」 ドニーのセリフですが、これ思いついた瞬間は「うわぁ。」ってなったんですけど、…ドニーだから、許せるっていうか、ねっ。


では、今日はこの辺で。
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タートルズSS 「恋は、油断してるときにやって来る」 (ドナテロ×ミケランジェロ) 

(註:学園物のパロになっています。苦手な方は、閲覧をご遠慮くださいませ。)




不意打ちだ。
そうだ、全くの不意打ちだ。

僕の得意とする、「論理的な思考」ってヤツは、どうやら恋には当てはまらないようだ。


「おい、ドニー!」
隣のクラスのラフが僕に声を掛けてきたのは、その日の授業が全て終わった、放課後のこと。
「何?」
「行きたいとこあんだけど、ちょっと付き合ってくんねぇか?」
「いいけど…。」
小さく頷き、僕は自分の鞄に教科書や筆箱を詰め、先に行ったラフを追いかけた。
「行きたいとこって、どこなの?」
「コンビニ。そこでしか売ってねぇパンがあってな、これがまた美味ぇんだ。」
「ふーん…。ラフがそこまで美味しいって言うんなら、僕も買ってみようかな。」
「おう。オススメだぜ。」
学校を出てから、そんな事を話していると、程なくして駅に着く。ラフの行きたいコンビニとやらがどこにあるか分からない僕は、言われるままにラフの後をついていった。
僕たちが乗った駅から、数えて二つ。その駅で、ラフは降りた。僕もそれに続く。普段は通り過ぎるだけで、使うことのない駅だった。
「へえ…。」
駅前に広がる風景に、僕は感嘆のため息を漏らす。僕たちの学校がある駅よりも、もっと広い印象があるのは、右手に大きな公園があるからだろうか。子どもたちが遊ぶ、楽しげな声が聞こえてくる。
「こっちだぜ。」
ラフは、その公園の前を通り過ぎ、交差点を左に曲がる。緩やかな坂を上ると、例のコンビニが見えてきた。
「ねぇラフ、何でこんなコンビニ知ってたの?」
「ん? クラスで仲いいヤツがこの辺に住んでてよ。この間会ったときに寄ったんだ。」
「そっか…。」
言葉を交わしながら、僕たちはコンビニに足を踏み入れる。自動ドアが開いた瞬間、僕はその場に棒立ちになった。
「いらっしゃいませー!」
レジにいた店員さんの明るい声が、入ってきた僕たちを出迎える。だけど、何より僕を硬直させたのは、その店員さんの、弾けるような笑顔。
(……!)
何故かは分からないけど、体が動かない。あの笑顔に、動く気力を奪われてしまったみたいだ…。
「…おい、ドニー? どうした?」
ラフに声を掛けられて、僕はようやく我に返った。
「…う、ううん、何でもない…。」
返事をしながらも、僕の視線はあの店員さんに釘付けだった。年は僕と同じくらいか、少し下。オレンジ色のバンダナが眩しい。男性だと思うけど、その言動は底抜けに明るい。
今はレジから出て、商品の陳列をしている。その横顔は、心底楽しそうだった。ここの仕事が楽しくて仕方ないみたい。
「お、あったあった…。」
ラフが嬉しそうに、目当てのパンを手に取り、レジへと歩いていく。その時レジには他の男性が入っていたけど、ラフが並んだのを受けて、彼は声をあげた。
「マイキー、ちょっとレジに入ってもらっていいかな?」
「あーい!」
元気よく返事をして、あの店員さんがレジに入ってくる。そうか、あの店員さん、マイキーって名前なのか…。
僕は、ラフの会計を済ませるマイキーの姿を、ちょっと離れたところで、じっと見ていた。
「……。」
たぶん、今の僕の顔は真っ赤になってると思う。自分でも分かるくらい、顔が熱い。何でだろ…!
「ドニー、帰るぜ。」
「あっ…。」
ラフに手を引っ張られながら、僕はコンビニから出る。その後ろから、マイキーの声が追いかけてきた。
「ありがとーございましたー♪」
楽しげなその声に、また顔が熱くなる。…こんな事、初めてだった。


結局、帰ってからも、あの笑顔が僕の脳裏から消えることはなかった。
一晩寝てもそれは変わらず、僕はマイキーのことをひたすら考えながら学校へと向かった。
授業中も、ほとんど上の空。プリントをやってる時も、僕は問題をさっさと解いてしまう。残った時間に考えるのは、もちろんマイキーのこと。
そもそもだよ。僕は何でこんなにマイキーのことを気にしてるんだ? たった一回会っただけの、コンビニの店員さんなのに。
あの笑顔が、すべての原因。コンビニに一歩入った瞬間に、僕はあの笑顔に心を射抜かれたんだ…。

ん?

ここで、僕は自分の思考に疑問を持った。心を射抜かれる、これって、まさか、恋…?
「…まさか。そんなワケないでしょ。」
思わず口にだしてしまって、気づいた。今は授業中だった…! 案の定、先生が怪訝な顔でこっちを見てる。
「ドナテロ、どうした?」
「あ、えっと、その…、自分の、計算式の間違いを、見直し中に見つけてしまって…。」
我ながら、しどろもどろな言い訳。でも、先生はそれで納得してくれたようだった。
(あっぶな…。)
僕はこっそりとため息をつき、緊張を外に逃がした。そうだよね。いくらなんでも、初対面の人をいきなり好きになるなんて…。
でも、何故だろう。もう一度、君に会いたい…。

今日の授業が全て終わった後、僕はラフに会いに、隣の教室まで行った。
「ねぇ、ラフ!」
扉から出てきた彼を捕まえた僕は、もう一度あのコンビニに連れて行って欲しいと頼む。
「別にいいけど…、何でだ?」
「あ、いや、ほら、昨日ラフがオススメしてたパン、よく考えてみたら買いそびれてたなー、って思って…。」
また言い訳。でも、本当の理由なんか言えるわけないじゃない。…あの店員さんにまた会いたいから、なんて。
そんなこと言ったら、絶対ラフにからかわれる。それ以上追求されないうちに、僕はラフの背中を押して学校を出た。
昨日と同じ道筋を辿って、例のコンビニに着く。マイキー、いるかな…!
期待に胸を膨らませて、僕はコンビニの中に入る。しかし、挨拶をしてくれたのは、マイキーとは違う女の子だった。
(あれっ…。)
店内を隅々まで探しても、マイキーの姿は見えない。何だ、今日は休みなのか…。
そりゃそうだ。いくらなんだって、毎日シフトに入ってるわけがない。でも…、マイキー目当てにわざわざここに来た僕は、やっぱりがっかりしてしまう。
気を落として、それでもラフお勧めのパンと飲み物はきっちりと買い、僕はコンビニを出る。横を歩くラフが、何か言いたそうに僕を見ていた。
「ドニー、お前…。」
「…何?」
力なく返事を返すと、ラフはいきなり真実を突いてきた。
「本当はパンじゃなくて、昨日レジにいた店員の子に会いたかったんじゃねぇのか?」
「いっ…!?」
え、何でバレたんだろ。僕が真っ赤になって答えられないでいると、ラフは何かに納得したようにうんうんと頷いた。
「マイキー、とか言ったっけな。お前、あの店員の子のこと、じっと見てたもんな。」
…図星だ。しかし、ラフにこうもあっさりと見破られるなんて。そんなに顔に出てたかな…。
「そっかー、ドニーもようやく恋に目覚めたかー。ふーん。」
思ったとおり、ラフはニヤニヤして僕を見てくる。これが嫌だから話さなかったのに…。
「ま、俺で良けりゃ相談に乗ってやるからよ。」
「…人のことよりも、自分のことを心配したら?」
僕の一言に、今度はラフが真っ赤になる。そう、ラフは今、同じクラスの「レオナルド」に片思い中なんだ。
たぶん、僕たちは同じくらい頑張らないといけないと思う。ラフの相手は、ラフと正反対の優等生。僕の相手は、たった一回しか会っていない、コンビニの店員さん。
「……そうだな。お互いに、頑張らねぇとな。」
「うん…。」
互いに、愛しく思う相手のことを考えながら、僕たちは無言で駅へと戻った。


(マイキー、かぁ…。)
その日の夜、僕は自分の勉強机に向かいながら、マイキーの顔を思い浮かべてみた。
今日会えなかったのは残念だけど、明日はきっと会えるはず。そう、僕は明日、もう一度あのコンビニに行ってみようと思っていた。
ノートに視線を落としても、一向に勉強しようという気が湧いてこない。僕の頭の中は、マイキーで埋め尽くされていたから。
(あー、もう…!)
僕はノートを閉じ、近くにあるプリンターからコピー用紙を一枚取り、それに向かってペンを走らせた。記憶の中にあるマイキーの笑顔を、絵にしてみようと思ったんだ。でも、
「あれー…?」
出来あがりは、惨憺たるもの。そうだよ、僕、美術の成績は「2」でしたよ…。
「はぁ…。」
コピー用紙を丸めて捨てて、僕は頭を抱えた。いいや、もう寝ちゃおう…。明日になれば、きっとマイキーに会える。僕はそう信じて、ベッドに潜り込んだ。


翌日。僕は授業が終わるのを待って、学校を飛び出した。目指すはマイキーのいるコンビニ。さすがに三回目ともなると、道順を覚える。
緩やかな坂を上りながら、僕は自分の鼓動が速くなっていくのを感じた。マイキー、いるよね…!
自動ドアの前に立つと、自然にドアが開いていく。そこで僕を迎えてくれたのは…!
「いらっしゃいませー。」
…店長と思われる、男性の声。あ、あれ…?
てっきり、マイキーがいるものだと思っていた僕は、思い切り拍子抜けしてしまった。
(今日もいないのかな…。)
ため息を隠しきれなくて、僕は肩を落とす。近くにあった雑誌を手にとって、ぱらぱらとめくり始めた。…僕が待ち望んでいた声が聞こえてきたのは、まさにその時。
「こんにちはー!」
間違えるはずもない。マイキーだ! 跳ね上がる心臓を意識しながら、僕はぱっと振り返る。制服に着替えたマイキーが、いそいそとレジに入っていくのが見えた。
「マイキー、今日もよろしくね。」
「はーい! ミケちゃん頑張りまーす!」
ぴゃっ、と片手を上げて、マイキーは店長の声に答えている。そうか、これから出勤だったのか…!
マイキーがレジに入ったのを見計らって、僕はカゴに飲み物やお菓子を詰めて、彼のレジに向かった。マイキーのレジに、僕が一番乗り…!
「いらっしゃいませー!」
「ど、どうも…。」
マイキーは、初めて見たときと同じ、輝くような笑顔で、僕の会計を済ませてくれた。マイキーのためだと思って、たくさん買ってしまった…。
「にせんななひゃくえんでございます!」
「あ、はい…。」
彼の笑顔に見とれていた僕は、そう言われて、慌てて財布を取り出す。
「さんぜんえん、お預かりします! さんびゃくえんのお返しでーす!」
お釣りを受け取るときに、手が触れた。手の中に残るマイキーの温もりに、顔が急激に熱くなる。
「ありがとうございましたー!」
元気よく挨拶をしてくれるマイキーに、僕は精いっぱいの勇気を振り絞って、一言だけ言った。
「…あ、ありがとう…。」
「いえいえ、またお越しくださいませ!」
「っ…!」
僕に向けてくれた笑顔に、さらに顔が熱くなる。途端に気恥ずかしくなって、僕は逃げるようにコンビニから出た。
「はぁっ、はぁ…。」
少し走ったところで、僕は立ち止まり、息を整える。手の中を見てみると、お釣りと一緒に貰ったレシートを握り潰してしまっていた。くしゃくしゃになってしまったそれを、指で丁寧に広げる。
レシートに書かれていたのは、[担当:ミケランジェロ]の文字。なるほど、本名がミケランジェロだから、愛称がマイキーなんだね…。
少し、彼に近づけたような気がする。僕はそのレシートをそっと折りたたんで、財布にしまった。


今日、マイキーに会って、はっきりと分かった。僕はマイキーに恋をしてる。
初めて感じる、この胸の温かさと、人を思うがゆえの小さな痛み。僕はそれを、心の中で楽しんでいた。
…まだ、告白はおろか、普通に話すことすら出来そうにないけど。
いつかきっと、この気持ちを伝えてみせる。

電車で二駅離れたところの、緩やかな坂の上で笑ってる、君に。






うわぁぁやっと出来た…。

あおきです。どうも。

これは、前々から妹にリクエストをもらっていたものです。

「ま/き/は/ら/の/り/ゆ/き/」の「モ/ン/タ/ー/ジ/ュ/」をモチーフに、ドナミケを書いてくれ、という。

妹にとっては、これはドナミケソングなんだそうですよ。

えっと、現代パロになってますが、それについてちょっと説明を。全員高校生という設定です。

・ドニー:ラフとは幼馴染。マイキーに片思い中。
・マイキー:ドニーの片思いの相手。コンビニのバイト。
・ラフ:ドニーとは幼馴染。ドニーの隣のクラス。同じクラスのレオに片思い中。
・レオ:ラフと闇レオに思いを寄せられているが、本人はそれに気づかない。
・闇レオ:少し離れた高校に通う。レオとは電車の中で知り合う。レオに片思い中。

同じ設定で、闇レオレオも書いてありますので、ぜひそちらもお読みくださいまし。


では、今日はこの辺で。

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タートルズSS 「secret 2」 (ドナテロ×ミケランジェロ) 

不意に、ベッドの中に入り込んできた気配。熟睡していた僕は、その気配に驚き、大きく体を震わせた。
「…えっ、だ、誰っ…!?」
僕の声を無視して、その気配は僕に後ろから抱きついてきて、長いため息を吐き出した。
「ごめんねドナちゃん、おジャマしまーす…。」
聞こえた声に、僕はさらに驚かされた。まさか、
「マイキー? ど、どしたの?」
抱きしめられたまま問いかけると、マイキーは僕の甲羅に顔をすり寄せ、
「…だって、オイラ、もうラファエロのイビキが我慢の限界なんだもん!」
…なるほど、マイキーの言いたいことは分かる。
現在、我が家には僕たちの他に、エイプリルも同居している。再び自分の店を持ち、引越しをするまでの、期間限定の同居だ。そのために、マイキーは自分の部屋を彼女のために開放して、今はラファエロと一緒の部屋で寝ているはずだった。
しかし、ラファエロのイビキはすごい。こうしていても、僕の部屋まで響いてくる。確かにこれじゃあ眠れないだろう…。
「ドナちゃんの部屋なら、あんまり聞こえないと思って…。おやすみなさーい…。」
眠気を存分に含んだ声で言ったと思ったら、瞬く間にマイキーは眠りに落ちていく。一方、僕はまったく眠れなくなってしまった。


実は、僕はマイキーに、密かに想いを寄せている。マイキーの声、行動、それこそ一挙手一投足に、ドキドキさせられる。
それなのに、こうやって、ごく近い場所で、安心しきって寝息を立てて…!
「……!」
そっと寝返りを打つと、マイキーの頬が僕の胸元に寄せられる。そのまま彼をそっと抱きしめると、マイキーは嬉しそうにむにゃむにゃと口を動かした。
(マイキー…!)
幸せそうな寝顔に、胸が締め付けられる。マイキー、君は知らないよね。僕がどれだけ、君のことを好きかなんて…!
ふっくらした頬に手を添えて、僕はマイキーにそっと口付ける。出来れば、秘密にしておきたかった。でも、二人の体温が重なり合うようなこの状況では、隠しておく方が余計に切なかった。
唇を離すと、マイキーは相変わらず、ぐっすりと寝入っている。目を覚まさなかったことに安堵しながら、僕は目じりに浮かんだ涙を拭い、改めてマイキーの体を抱きしめた。


この想いは、届かなくてもいい。
せめて、今夜ぐらいは、僕の腕の中にいてほしい。






あおきです。どうも

いや、今なんかドナミケが熱いんスよ。あんな可愛い組み合わせないよ。
ドニーは何だかんだ言って優しいし、ミッケは可愛いし、素晴らしいですよね!

このSSはドニーの片思いだけど、両思いでほのぼのラブラブなドナミケも大好きですよ!!

みんなもっとドナミケ書(描)こうよ!!


では、今日はこの辺で。

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タートルズSS 「Cosmic Pancake」 (ドナテロ×ミケランジェロ) 

熱したフライパンの中に、ホットケーキミックスをとろりと流し込む。すぐに丸く広がったそれは、フライパンの上で、ふつふつと気泡を出してきた。
「ドナちゃん、まだー?」
テーブルでは、マイキーがナイフとフォークを両手に持ち、いかにも「待ちくたびれた」というような風情だ。
「まだだよ。」
焼きたてを食べさせてあげたくて、僕はもう一つのフライパンにも、同じようにホットケーキミックスを流す。
一つ目をひっくり返す。よし、キレイな焼き色がついた。二つ目もひっくり返し、きちんと火が通っているか確かめる。
「…よし。」
出来上がったホットケーキを二つ重ねて皿に乗せ、その上にバターを一かけら。乗せたバターが溶けないうちに、僕はケーキの乗ったお皿をマイキーの前に置く。
「はい、お待ちどおさま。」
「やったー! いただきまーす!!」
マイキーはぱっと笑顔になり、ケーキの上にメープルシロップをたっぷりかけ、嬉しそうに一口目を口に運んだ。

マイキーが、「今日はホットケーキが食べたい」って言うから、僕はわざわざホットケーキミックスと牛乳を買いに外へ出た。
徹夜明けで、少し外出はキツかったんだけど、マイキーの笑顔を見ていると、そんなことも気にならなくなってしまう。
「…んー! 美味しい! 宇宙一美味しいよドナちゃん! ありがとう!」
「…宇宙一は言いすぎでしょ、マイキー…。」
僕はそう言いながら、マイキーの分も注いだ牛乳のカップを持って、彼の隣に座る。
「そんなことないって! ホントに美味しいんだよ! ドナちゃんも食べてみて!」
言葉と共に、僕の前に一口大に切ったホットケーキが差し出される。言われるままに、ぱくっと食べてみる。
「…普通じゃない?」
「えー、そう? あ、じゃあきっと、ドナちゃんが作ってくれたからじゃないかな!」

…マイキー。
正直言って、照れる。

「それに、二人で一緒に食べると、もっと美味しいもんね!」
本当に嬉しそうに、マイキーは次々とホットケーキを口に運んでいく。まぁいいか、喜んでくれてるなら…。
「…あ、ドナちゃん、バター付いてるよ!」
いきなりそんな事を言ったかと思えば、マイキーは僕の口にキスをしてくる。バターなんて付いてないでしょ。口実でしょ、それ…。
「…へへー。」
頬を緩ませるマイキー。僕は腹いせに、そんなマイキーの頬を、むにっと摘んだ。
「…んあ、にゃに?」
「マイキーってさぁ、ホットケーキそっくりだよねー。」
頬を摘んでいた指を離すと、マイキーは膨れてこっちを見る。
「どういう意味なの?」
「このさぁ、お菓子食べまくってぷにっぷにになった頬っぺた! ほんとそっくり!」
ぐにぐにと少し乱暴に撫でると、マイキーはイヤそうに首を振った。
「むー…。」
マイキーが少ししょんぼりしたのを見て、僕は手付かずだった牛乳を一口飲んだ。
「…ま、そんなマイキーを、僕が後で美味しく頂くんだけどさ。」
少しの間を置いて、言葉の意味が分かったマイキーが、今度は顔を真っ赤にしてしまう。
「もー! ドナちゃんのエッチ!」
今度は別の意味で膨れるマイキー。その頬っぺたに、僕は触れるだけのキスをする。
「…また、作ってあげるから。」
「ホント!? 約束だかんね!」

いつでも作ってあげるよ。「宇宙一」美味しい、ホットケーキをね。







申し訳ありませんでした。

どうしても、この曲のタイトルでドナミケが書きたかったんです…!
「cosmic」は、さすがに言いすぎですよね…。


DMDを目指したつもりが、何故かちょっぴりサドニーになってしまいました。

まぁ、一番甘いのは、この二人ってことで。



では、今日はこの辺で。

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タートルズSS 「Our fortress」 (ドニー×マイキー、こかめ) 

ある日、マイキーが妙なことをし始めた。
「ふんふ~ん♪」
我が家の隅に、たくさんの段ボールを集めてきて、それをカッターナイフやガムテープを使って、切って組み立てて、一生懸命何かを作っている。
「…マイキー、何してんの?」
僕の言葉に答えず、マイキーは鼻歌を歌いながらせっせと工作を続けてる。僕がじっと見てると、それはだんだん形になってきた。
(家みたいだな…。)
そう、マイキーが作っていたのは、段ボールで出来た小さな家。四方を壁で囲い、ご丁寧に屋根までつけてる。こういうことになると器用だよな、マイキーって…。
「出来たっ!」
嬉しそうに言うと、マイキーは自分が使ってる毛布を持ってきて、段ボールの家の中に敷いた。
「よーし! オイラだけのお家、かんせーい!!」
両手を挙げて喜ぶマイキー。それを聞いて、ラフとレオも集まってきた。
「マイキー、何が出来たって?」
「あっ、ラフ! 見て見て、オイラだけのお家!」
嬉しそうなマイキーとは対照的に、ラフはそれを見て、呆れたような顔になる。
「段ボールじゃねーか。」
「段ボールでもいいの! ここは今日からオイラのお家! オイラ以外は入っちゃダメなんだかんねっ。」
そう言って、マイキーは段ボールの家の中に入っていってしまう。ダメだね、ああいう風になると、マイキーは誰の言葉も耳に入らない。しばらくほっといた方が良さそうだ。


二時間くらい経ってから、僕はもう一回マイキーのところに行ってみた。最初ははしゃいでたみたいだけど、今はやけに静かだ。
「…マイキー?」
いないのかな、とも思ったけど、中から寝息が聞こえてくる。遊びつかれて寝ちゃったみたい。
「んー…。」
どうしようかな、せっかくおやつ持ってきたんだけど…。
僕がトレーを持ちながら悩んでると、それまで聞こえてた寝息が止んで、今度はおおきなあくびが聞こえてきた。
「うにゅ~…、寝ちゃったぁ。…あれ、何かいい匂いする!」
次の瞬間、段ボールのドアがぱかっと開いて、中からマイキーが飛び出してきた。
「ドナちゃん!」
「…おはよ、マイキー。一緒に食べようと思って、おやつ持ってきたんだけど…。」
「あっ、食べる食べる!」
喜んで両手を伸ばすマイキーに、僕はちょっと、イジワルしたくなった。
「でも、どうしようかなー。ここって、マイキー以外入っちゃいけないんでしょ?」
「あ、え、うー…。」
僕の言葉に、マイキーはおろおろした後、少し考え込んでこう言った。
「…んー、じゃあね、ドナちゃんだけ、トクベツ!!」
「…ありがと。」
マイキーに誘われて、僕は段ボールの家の中へと入っていく。中は見た目よりも広くて、二人くらいなら余裕で座れそうだ。
「よいしょっ、と…。」
マイキーがドアを閉めると、たちまち中は真っ暗。どうするの、と思っているうちに、マイキーは持ってきておいたらしい懐中電灯のスイッチを入れた。天井に向かって当てられた明かりで、中はぱっと明るくなる。
「ドナちゃん、今日のおやつ、なぁに?」
「レオが焼いたクッキーだよ。あとミルクね。」
「わーい!!」
少し大きめのクッキーは、チョコレートやナッツがたっぷり入っていて、とても美味しかった。二つずつ食べて、ミルクを飲みほして、僕たちは大満足のため息をついた。
「ねぇ、マイキー。」
「何?」
「…どして、こんなの作ろうと思ったの?」
こんなの、っていうのは、もちろんこの段ボールの家だ。何でいきなりこれを作ろうと思ったのか、その理由が知りたくて、僕はわざわざおやつをここまで持ってきたんだ。
「…だって、オイラ、自分の部屋が欲しかったんだ。一人で、ゆっくりできる部屋が…。」
…なるほど。
「でもさぁマイキー。僕まで入っちゃダメっていうのは、ちょっとヒドくない?」
「むー…。」
別にお説教をしてるつもりはないんだけど、マイキーは拗ねたような顔になってる。
「だからさ、ここは、『僕たちの』家にしようよ。」
「えっ?」
こんな事言われるなんて思ってなかったのか、マイキーは目を大きく見開く。
「つまり、こういう事だよ。マイキーも僕も、自由にここを使っていい。ここだったら、一人きりにもなれるし、何より…。」
きょとん、とした顔のマイキー。その唇の前に、僕は指を二本立てる。
「二人きりにもなれるから、ね。」
「ドナちゃん…!」
やっと僕の言葉の意味が分かったのか、マイキーはぽっと顔を赤らめる。空いたお皿の載ったトレーを脇に避けて、僕は愛しくて堪らない弟と、ぴったり寄り添い合った。

二人だけの、秘密基地の中で。






あおきです。どうも。
突発的に思いついたドナミケです。

タイトルは久々に、T/-/S/Q/U/A/R/Eの楽曲です。曲解説の欄に、「この『fortress』は、秘密基地っていう意味なんです」と書いてありまして、マイキーだったら、そういうの作りそうだなと思って、書き上げてみました。

子供の頃って、作って遊びましたよね、秘密基地。「自分たちだけのもの」っていうのが嬉しくて。
大人になるにつれて、そういうの忘れちゃって、時おり思い出して懐かしくなったりして。

マイキーはいつまでも無邪気でいてほしいです。

では、今日はこの辺で。

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