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タートルズSS 「みんなが寝た後に」 (ラフ×にょれお) 

最近、やけにレオナルドの外出が増えた。
理由を聞いてみても、「…ん、何でもないの。気にしないで。」と、流されてしまう。おかしい。一体あいつは、何をやってるんだ…!?
堪りかねて、俺はドナテロにその疑問をぶつけてみる。すると、ドナテロはちょっと困ったように笑い、壁のカレンダーを指差した。
「よーく見てみて。何か気づかない?」
「ん?」
ドナテロに言われて、俺はカレンダーをまじまじと見つめる。今は二月で、今日は、十三日…?
「…あ。」
そこまで考えて、俺はようやく悟った。そうか、明日はバレンタインデーか…! となれば、エイプリルあたりと一緒に、何か作っているのかもしれない。
(…やべ。)
そう考えると、明日が楽しみで仕方がなくなってきた。抑えきれない期待をひた隠しにしながら、俺は何度も頷いた。
レオは、どんな物をくれるのか。いずれにせよ、明日になれば分かる。俺はそう思っていた。

しかし、その考えは、あっさり覆られることになる。


(おかしいだろ…!)
ソファーに腰掛けながら、俺は両手を膝の上で固く握り締める。その横では、
「はい、ドニー。」
「はい、マイキー。」
レオが、小さな袋に入ったチョコレートを、二人に手渡している。
「いやっほー! ありがとレオちゃん!」
マイキーの能天気な声が、やけに癇に障る。
「ふふ、…手作りだから、あまり形は良くないけど。良かったら食べてね。」
「手作りなの!? すっげー!」
…そんな会話を聞きながら、俺は歯を食いしばる。ドニー、マイキーとくれば、次は俺だろ…! しかし。
「さて、と。スプリンター先生にはもう渡したし、あとは、これをケイシーに渡せばいいわね。」
「なっ…!?」
思わず上げてしまった声に構わず、レオは「行ってきます。」と言い残し、我が家から出て行ってしまう。残された俺は、ドナテロとミケランジェロの視線を浴びながら、あまりのショックに震えていた。
「……。」
二人とも、言葉もない。だが、今の状況では、それが逆にありがたかった。
何で、俺の分だけない…!? 嫌われてるなんて思いたくもない。でも、何で、何で…?
(レオ…!)
…いい。まだ時間は残っている。彼女が帰ってきたら、改めて問いただしてみよう。


「ただいまー…。」
レオが帰ってきたのは、日付が変わる一時間ほど前だった。当に先生もドナテロもミケランジェロも寝てしまい、俺だけが起きて、彼女の帰りを待っていた。
明るいリビングの中、俺の姿を認めたレオは、ほっとしたような表情になる。
「…ラフ、起きててくれたのね。良かった…。」
「あ、あぁ…。」
…帰ってきた。さあ、問いただせ。頭では分かっているが、言葉が出てこない。そんな俺をよそに、レオは手にしていた平べったい箱を、俺に差し出す。
「…これ、ラフにあげる。」
「えっ…。」
戸惑いながらもそれを受け取り、そっと蓋を開けてみる。中に入っていたのは、丸い形をしたケーキ。チョコレートの甘い香りが、鼻腔に届く。
「…ガトーショコラよ。みんなにあげた物とはかなり違うけど、…本命、だから、ね…。」
顔を真っ赤にするレオを、俺は右手一本で抱きしめる。左手に持ったケーキを落とさないように、でも強く。
「…良かっ、た…!」
緊張がほどけて漏れた俺の一言に、レオは小さく微笑んだ。
「…もしかして、ラフの分だけ、ないと思った?」
聞かれて、俺は素直に頷く。レオの笑い声が大きくなった。
「ないはずがないじゃない。これでも気を使ったのよ。だって、みんなのが小さなトリュフで、ラフだけガトーショコラじゃ、あからさますぎると思って…。みんなにバレないように、エイプリルの家の冷蔵庫にしまっておいてもらったの。」
「そうだったのか…。」
疑問が解けていく。俺はもう一度レオの体を抱きしめ直し、このケーキを二人で食べることを提案する。レオは喜んで、二人分のお茶を入れにかかった。手の中のガトーショコラの重みに、俺は心底安堵した。

「美味ぇ。」
一口食べて、俺は即答する。外はさっくり、中はしっとり。完璧なガトーショコラだった。
「ほんと? じゃあ、わたしも…。」
続いて、レオもケーキを口にする。チョコの甘みに、彼女はぱっと笑顔になった。
「良かった! 上手に出来てる。」
嬉しそうに呟いて、レオは二口目を口に運ぶ。俺もフォークでケーキを掬い、それをじっと見つめた。
…俺だけに許された、その味わい。もしかしたら、という不安感があったからか、その甘さが何倍にもなっているような気がする。
「…ったく、気ぃ持たせやがって。」
「え? 何か言った?」
「…いや、何も。」
俺は二口目を食べた後、ケーキの皿を膝に置き、レオの肩を抱き寄せる。彼女はケーキを食べながら、幸せそうな表情を俺に向けた。

ケーキと一緒に口にしたレオの想いが、心に優しく染み込んでいった。






バレンタインSS、第一弾!

糖度計があったら、針が振り切れるレベル!!

もだもだするラフが書きたかったです。

では。
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タートルズSS 「何度でも」 (ラフ×にょれお、裏) 

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タートルズSS 「おとぎばなし」 (レオ×こにょラフ、裏) 

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タートルズSS 「堕ちる」 (にょれお、裏) 

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タートルズSS 「お休みなさい」 (闇レオ×こにょれお) 

入浴を済ませた後、私は書斎で机に向かい、処理しなければならない書類をまとめていた。
何枚もの書類に目を通し、ペンを走らせ、サインをする。かなり地道な作業だ。
「…うふふ。」
小さな笑い声に目を上げると、そこにはソファーに腰掛けて静かに本を読んでいる、レオナルドの姿。
ぱらりとページをめくり、おかしそうに笑う。
その微笑ましい光景に、私も表情が緩み、また頑張ろう、という気分になる。
さて、もう少しだ…。

「終わった…。」
書類をまとめ終えた私は、一仕事終えた疲れから、こきこきと首を鳴らす。
ともあれ、今日の仕事は終わった。あとは寝るだけなのだが…。
「…ん?」
先ほどまで聞こえていたはずの、本のページをめくる音が、いつのまにか小さな寝息に変わっている。
レオナルドは読んでいた本を閉じて、ソファーの上に横になって、眠ってしまっていた。
(まぁ、仕方ないか…。)
もう夜も遅い。しかし、こんなところで寝ていたら風邪を引く。私はレオナルドの肩に手を置き、揺り動かす。
「…レオナルド、起きなさい。ちゃんと自分の部屋で寝ないとダメだ。」
「んー…。」
しかし、なかなかレオナルドは目を覚まさない。苦笑を浮かべて、私は彼女の体を抱き上げた。
(部屋まで運んでいってやるか…。)
腕の中で、安心しきったような表情で、ぐっすりと眠っているレオナルド。まだまだ軽いな…。

(…お休み、レオナルド。)
彼女の温もりが、心の中まで温かくしてくれる。私はレオナルドを起こさぬよう、静かに書斎を後にした。




「…ん?」
あれ、わたし、いつの間に自分の部屋に戻ってきたんだっけ…?
目の前には、お気に入りのくまさん、ベッドのとこに置いておいたうさぎさん、あと…、
「…おじさま?」
わたしの横で、おじさまがぐっすりと寝ていた。どうして…?
「……。」
起き上がって、きょろきょろと周りを見てみる。確かに、わたしの部屋だけど…。
(…あ、そっか。)
きっとおじさまは、寝ちゃったわたしをベッドまで運んでくださって、そのまま寝ちゃったんだ。
ちょっと嬉しくなって、わたしはおじさまの腕の中にもごもごと入っていった。
「……。」
おじさまの寝顔、かわいい…。静かに目を閉じて、ちょっとだけ口が開いてる。
「…おじさま。」
起こさないように、小さい声で呼んでみる。「おじさま」って呼ぶたびに、胸の中があったかくなるの。これが、幸せ、なのかな…。
「レオナルド…。」
「は、はいっ!?」
いきなり名前を呼ばれて、わたしは驚いて返事をする。お、起きてたのかな…?
「……?」
おじさまはそれっきり、何も言わない。代わりに聞こえてきたのは、穏やかな寝息。
(何だ、寝言かぁ…。びっくりした。)
けど、これで分かったことが一つある。
(おじさま、わたしの夢見てるんだ…! どうしよ、嬉しい…!)
さっきよりも、ずっとずっと、胸の中があったかくなってる。気のせいかな、ほっぺたもあったかい…。
もう一回、おじさまの寝顔をじっと見てみる。寝てるのは分かってるけど、どうしても言いたい。
「…おじさま、大好きですっ。」
返事はないけど大丈夫。きっとおじさまには聞こえてるはずだから。
まだお外も暗いし、もう一回ぐらい寝られそう…。おじさまにぴったり寄り添って、あくびをすると、あっという間に眠くなってきた。

お休みなさい、おじさま。





こにょれお可愛いはすはす(*´∀`*)

あおきです。どうも。
今回のテーマは、「寝ちゃったこにょれおに添い寝してるうちに、いつの間にか本気で寝てしまった闇レオおじさま」です。
まずイラストの構図が浮かんだんですが、絵にするのは無理なので、そこから話を膨らませました。
どなたか描いていただけませんか

前半はおじさま視点、後半は初のこにょれお視点です。
気をつけたのは、あまり難しい漢字を使わないこと、丁寧な言葉遣いにすること、可愛くすること。
だってこにょれお可愛いじゃないですかうふふあはは(変態)

こにょれお可愛いから、変態でもいいです。


では、今回はこの辺で。

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